音声ブラウザ専用。こちらより記事見出しへ移動可能です。クリック。

音声ブラウザ専用。こちらより検索フォームへ移動可能です。クリック。

NIKKEI NET

上海株急反落、終値2000割れ 年初来安値を更新

 【NQN香港=早川亜美】連休明け16日の中国株式市場で上海株式相場は急反落した。上海総合指数は前週末比93.037ポイント(4.47%)安の1986.636と節目の2000を割り込み、2営業日ぶりに年初来安値を更新した。2006年11月17日以来、約1年10カ月ぶりの安値水準。前日の中国の利下げ発表を受け、銀行株に利ざや縮小を警戒した売りが出た。米証券大手の経営破綻など米金融問題が世界景気に与える影響も懸念されて、幅広い銘柄に売りが優勢となった。

 総合指数は前場に2000の節目近辺でもみ合った後、後場後半に下げ幅を拡大。大引け間際に下げ幅が100ポイントを超える場面もあった。中国人民銀行(中央銀行)は15日、貸出基準金利(1年物)を16日付で0.27%引き下げると発表。ただ、預金基準金利は据え置いたため、預貸金利ざやの縮小に伴う収益悪化を警戒した売りで大手銀行株は軒並み大幅安となり、相場全体を押し下げた。

 従来の金融引き締め方針を緩和したことで中国景気の減速傾向も改めて意識され、観光株や小売株といった内需関連株などにも売りが広がった。 (16:56)

関連記事