ＡＩＧ本社格下げ　傘下のアリコジャパンなども（2/2ページ）

　ただ、こうした拡大路線が裏目に出ている面もある。ある大手生保幹部は「ＡＩＧ本社が事業全体を十分把握できていないのではないか」と指摘。日本のＡＩＧ関係者からも「グループの全容を把握しているのはニューヨークの経営陣だけ」という声が出る。

　アリコジャパンは８月、０８年４〜６月期の決算で、保有していたＡＩＧ株価の下落を受けて１３７７億円の有価証券評価損を計上すると発表。５７８億円の最終赤字に転落した。その後もＡＩＧ株は下落しており、中間決算では、さらなる評価損の計上が迫られる可能性がある。（鯨岡仁）