汚染米流通３７７業者を公表　外食産業でも

　大阪市の「三笠フーズ」による汚染米転売問題で、政府はこれまでの調査の結果、３７７の業者が関係していることを明らかにし、１６日午後に全業者名を公表した。

　政府の発表によると、これまでにわかった三笠フーズの不正転売に関連した企業は２４都府県に及び、中間流通業者と製造・販売業者は計３７７社となることがわかった。転売された製造・販売業者の中には、焼酎や和菓子、給食などに汚染米を使用していたところがあるのが明らかになっているが、兵庫県と宮崎県では外食産業５社に汚染米が流通していたことが新たに判明した。

　また、３７７社中９社が取引先に迷惑がかかるとして調査を拒否したが、この先が解明すれば調査が終了することから、政府は、愛知県の「きくや」や大阪府の「藤原穀粉」など９社の企業名を公表した。

　汚染米の一斉調査では、新潟・長岡市の「島田化学工業」が汚染米２３３トンを不正転売していたことも発覚し、農水省ではさらなる調査を進めている。