【台北16日時事】中国で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった問題で、中国が13日に記者会見した際、粉ミルクの輸出先である台湾を「わが国の台湾地区」などと発言、台湾の対中政策を主管する行政院(内閣)大陸委員会幹部は16日までに、「極めて不適切な呼称で、台湾人民の感情を傷つけた」と不快感を示した。その上で、中国側にこのような呼称を今後使わないよう求めた。
大陸委はまた、声明で「今回のような食品の安全を顧みない事件を起こしたことに、強い遺憾の意を表明する」と中国側に抗議。粉ミルクを製造した「三鹿集団」(河北省石家荘市)に対し、しかるべき処罰をした上で、謝罪と賠償を行うよう求めた。
[時事通信社]