車の前でＶサインをするＹＯＳＨＩＫＩ Photo By スポニチ

　Ｘ　ＪＡＰＡＮが年越しコンサートを開催することになった。リーダーのＹＯＳＨＩＫＩ（年齢非公表）が１５日、東京・国立代々木競技場オリンピックプラザで公開会見を行い、発表した。バンドは自身の体調不良のため約４カ月間、活動休止状態だったが「皆さんがいて自分がいると思っている。何でもします」と完全復活を宣言した。

　ＹＯＳＨＩＫＩは予定より４０分遅れて会見場に登場。悲鳴に似た歓声を一身に受け「年末はカウントダウンライブを日本でやります。Ｘ　ＪＡＰＡＮで？もちろんです」とぶち上げた。

　大みそかの公演は９７年に解散コンサートを東京ドームで行って以来。年越し公演は９３年から９６年に同所で開催しており１２年ぶりの復活となる。会場については「２、３カ所候補地がある」といい、近く発表される見込み。クリスマスにも公演する意向を示した。

　ＹＯＳＨＩＫＩは５月に行われた元ギタリストｈｉｄｅさんの追悼公演で持病の頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアなどを悪化させて以降、米ロサンゼルスの自宅で療養生活を送ってきた。この日は４カ月ぶりの公の場。会場には体調を心配して駆けつけた徹夜組のファンら、予想を倍近く上回る約１万人が集まった。ＹＯＳＨＩＫＩは「心配かけてごめんなさい。健康的な生活を送るのも仕事の１つだと分かった。皆さんがいて自分がいると思っている。何でもします」とファンへの恩返しを誓った。

　延期となっていた世界ツアーは１１月２２日のパリ公演を皮切りに再開することをすでに決定。アジアでは台湾、韓国などでの開催が決まっている。北京五輪が開催された中国国家競技場（通称・鳥の巣）からもオファーが届いていることも明かし「今、交渉しています」。ツアーに合わせて新作も発表する予定だ。

　ＹＯＳＨＩＫＩは「２、３日前に帰国した時、入国許可証の職業の欄に今まで“プロデューサー”って書いていたのを初めて“ミュージシャン”って書いた。飛行機の中であらためて決意が固まった」と振り返り、活動再開への意気込みを語った。

[ 2008年09月16日 ]