ポルノグラフィティが15日、兵庫・淡路島の国営明石海峡公園で10周年記念野外ライブを行った。メンバー岡野昭仁と新藤晴一(いずれも33)は広島県因島出身(現尾道市)。岡野は「島のことは僕らが一番知っています。ここは海や山に囲まれた因島によく似てる。ようこそ僕らのホームへ!」と島での記念ライブを喜んだ。
ポルノの記念公演とともに、同所初の単独ライブだった。同所での過去の主なビッグイベントといえば、01年にSPEEDが1日限定の再結成ライブを行った阪神・淡路大震災チャリティーイベントだけ。会場周辺は交通が不便で、会場側も動員数が見込めるアーティストに限定するなど、ライブ敢行のハードルは高い。「10周年の記念コンサートは野外で」と会場を探してきたポルノも、「ここで初めてのロックコンサートなら意義がある」と開催を決断。この日は全国から1万8000人のファンが駆け付けた。
大阪湾を望む公園内には、建設中の音楽工場に見立てた横100メートルのステージを設置。ステージ横に機材搬入時に使用したクレーン車をそのまま置いたり、開演前まで建設現場にいるかのようなドリル音などの効果音を流すなど、設定も細かくこだわった。岡野が「過去9年間の歴史がつまっています」と説明すると、巨大スクリーンに映し出された過去のライブ映像をバックにヒット曲を披露。軌跡をたどり、10周年にふさわしい構成に仕上げた。
ステージ上では、10周年記念全国ツアーを開催することを発表した。全国12都市25会場で約20万人を動員する予定。ポルノにとって過去最大級のツアーになる。「これからもオレたちのギフトを受け取ってくれ!」。ラストソングとして新曲「ギフト」をファンに贈るとともに、今後の活躍を誓った。
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