倉敷市立中島小学校では、中島学区コミュニティ協議会による敬老祝賀会が開かれ、学区の70歳以上の高齢者およそ300人が招かれました。体育館のステージでは、中島幼稚園の園児体操や踊りでおじいちゃん、おばあちゃんたちへ「元気」のプレゼントを届けたのをはじめ、中島小学校の音楽クラブの児童が歌や合奏を披露しました。今年で4回目を数える中島学区の敬老祝賀会ですが、会場には、高齢者だけでなく、若い世代の家族連れも訪れ、住民有志による銭太鼓やNPО法人「倉敷栄美寿会」のはなやかな踊りなどの熱演を楽しみながら敬老の日を祝いました。
老松学区の敬老会は倉敷市稲荷町の倉敷労働会館で行われ、会場は300人を超える70歳以上の人たちでいっぱいになりました。2年ほど敬老会のない年もありましたが、平成6年から再開し内容も充実させました。今年も18のプログラムが用意され健康体操や歌、踊り、ジャズの演奏など幅広いジャンルの催し物が披露されました。老松学区にある倉敷平成病院からは鈴木健二院長が「生きる」をテーマに講演し、「趣味や生きがいなどを見つけ人生を楽しむことを忘れないで」と呼びかけました。また、栄養士による健康教室では、簡単な○×クイズを交えてメタボリック症候群について説明しました。「どら焼きとショートケーキではどら焼きの方がカロリーが低い? ○か×か」のクイズではどら焼きが200キロカロリー、ショートケーキが390キロカロリーで正解はマル。会場の正解者も多く、楽しみながら健康の知識を身につけていました。敬老会を主催した老松学区コミュニティ協議会では「プログラムを考えたり出欠をとったりと、準備が大変だが、その準備も地域の交流のひとつになっており、学区にとってコミュニケーションを図る行事の一つになっている」と話していました。
今春開校した倉敷市立倉敷南小学校で行われた敬老会は、大高学区と倉敷南学区のコミュニティ協議会が合同で開きました。会場には、二つの学区の高齢者およそ280人が招かれ、児童や地域の人たちによるコーラスや民謡などのステージを楽しみました。なかでも、一番会場を沸かせたのはこちらの「どじょうすくい」。踊りを披露しているのは、倉敷南小学校3年生の三宅 瑠くんと、師匠の佐藤 悌三さんです。4歳のころからどじょうすくい踊りを始めたという瑠くんの踊りに会場は大いに盛り上がりました。このほか、堀南地区の青年部のメンバーらが扮する鬼びょうたんもお祝いにかけつけ、長寿の願いをこめた飴をプレゼントしました。敬老会を開いた大高と倉敷南のコミニティ協議会では来年以降も合同での敬老会を実施して、お年寄りと若い世代の交流を深めたいとしています。
一方、葦高学区のコミュニティ協議会でも地域のお年寄りを招き敬老会を開催しました。くらしき健康福祉プラザには70歳以上のお年寄りおよそ200人が集まりました。葦高学区コミュニティ協議会の後藤孝友会長は「まだまだ皆さんの力が必要。元気で長生きし地域の若者を指導してください」と挨拶しました。ステージでは地域住民らが心のこもった出し物でお年寄りをもてなしました。葦高小学校の児童有志で作る尺八の会は「春の小川」などの童謡4曲を演奏しました。フラダンスグループ「掘南パールハワイアンフラ」は揃いの衣装に身を包みゆったりとしたハワイアンダンスを披露しました。このほかフォークダンスやオカリナ演奏なども行われ、集まったお年寄りはうれしそうに目を細めステージに見入っていました。葦高学区は他地区に比べ高齢化率が低く、若い家族や子どもたちが多く住んでいます。葦高学区コミュニティ協議会ではお年寄りと若い世代が仲良く暮らせる地域づくりに努めたいとしています。