台風13号は、東寄りに進路を変え、九州付近に向かっています。台風は、勢力を強めながら、18日には、九州南部に接近する見込みで、暴風や大雨などに警戒が必要です。台風13号は、15日午後3時には、台北市の北、約170キロにあって、1時間に約10キロの速さで、東北東に進んでいます。中心の気圧は、980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は、30メートルとなっています。台風は、勢力を強めながら、東寄りに進み、18日には、九州南部に接近する見込みです。台風の影響により、沿岸部では、波が高くなっていて、日南市の梅ヶ浜海岸には、2メートルを超える波が押し寄せています。また、油津港では、漁師が、漁船を固定するなどして、台風の接近に備えていました。この他、15日の県内は、前線の活動が活発になったことから、全域で雨模様の1日となりました。今夜はじめにかけて、局地的に雷を伴い、1時間に30ミリの激しい雨の降るおそれがあり、台風の接近と共に、大雨にも注意が必要です。
県内の100歳以上のお年寄りは、去年より59人増えて496人となり、過去最多を更新しました。県によりますと、県内の100歳以上のお年寄りは、9月末までに100歳になる人を含めると、男性70人、女性426の合わせて496人となりました。これは、去年より59人多く、過去最多を更新です。県内の最高齢者は、男性の長寿世界一として、ギネス記録に認定されている、都城市の田鍋友時さん112歳、2番目は、宮崎市に住む植村コトさん110歳です。宮崎は、全国平均より高齢化の進みが早く、県では、平成32年ごろには、県民の3人に1人が、65歳以上の高齢者になるとみています。
敬老の日にあわせ、県内では、お年寄りを対象にした様々な催しがありました。まずは、振り込め詐欺を防ごうと、宮崎市で開かれた講習会からです。この講習会は、宮崎太陽銀行が、警察と合同で、敬老会のイベントにあわせて初めて開いたものです。講習会には、75歳から89歳までのお年寄り約70人が参加、まず、宮崎南警察署の警察官が、年金などの還付金名目で現金を振り込ませる手口などについて、わかりやすく説明しました。(宮崎南警察署・徳満隆志生活安全課長)「電話がかかってきた時に、「うそだ」と1発で見破る自信がありますか?自分の身内になった時には、そうはなかなかいかないのが現実なんです」中でも、犯人が孫などを装う振り込め詐欺については、心情的に騙されやすいとして、特に注意を呼びかけていました。(高齢者は)「知らない電話番号には出たらいかんと息子が言っているので、絶対に出ない」「自信を持って、(振り込め詐欺に)関わらないようにしたい」県警察本部によりますと、県内の振り込め詐欺の被害は、今年7月までに109件、約1億3千万円に上っていて、被害額は、去年の約1.5倍に増えています。
串間市では、65歳以上のお年寄りに、温泉が無料で開放されました。これは、「串間温泉いこいの里」が、敬老の日に毎年行っているもので、孫たちと一緒に訪れたお年寄りが、ゆったりと温泉を堪能していました。また、大広間では、敬老会も開かれ、温泉を満喫したお年寄りたちが、料理やカラオケを楽しみました。(お年寄りは)「朝早くから来て入浴させていただき本当にありがたい」「楽しくて長生きするのが延びたように思います」お年寄りにとっては、身も心も温まる敬老の日となったようです。
福田総理の辞任で、拉致問題の行方がますます混迷化する中、13日、横田滋さんと早紀江さんが、小林市で講演しました。娘のめぐみさんが北朝鮮に拉致されて、今年で31年・・・。横田さん夫妻は、政府の対応や福田総理の辞任に怒りをあらわにしながら、娘を思う親の気持ちを訴えました。(横田早紀江さん)「新潟時代は涙と狂乱の日々でした。20年ほんとに苦しい日々でした。けれどもめぐみが生きているんだと、あそこにいるんだということがやっと20年たって分かってから、私はもう泣かないと決心しました」苦しみの日々をこう話すのは、拉致被害者、横田めぐみさんの母、横田早紀江さんです。13日、夫の滋さんと一緒に小林市を訪れ、「拉致問題の早期解決」と「家族の絆」を訴えました。横田めぐみさんが、北朝鮮に拉致されたのは、今から31年前・・・当時13歳でした。その後、5人の拉致被害者は帰国できましたが、めぐみさんを含む12人については、北朝鮮から納得いく説明が返っていません。講演の中で、横田さん夫妻は、北朝鮮に対する怒りはもちろん、政府の対応の遅れや、拉致問題の解決を約束した福田総理の突然の辞任についても、不信感をあらわにしました。(横田早紀江さん)「何度外務省に通ったことでしょうか、何度官邸に行ったことでしょうか。6人もの総理大臣が代わってまだ助けることができない。また、新しい総理大臣にお願いします。助けてくださいと言いに行くことになるんです」(横田滋さん)「自分たちがどういうことをすれば、一番拉致の解決に役に立つのかということを聞かれるが、それはやはり関心を持ってもらうことが最大の力になります」最近、日本では、家族間での悲惨な事件が相次いでいます。横田さん夫妻は、娘と普通の生活を送ることさえも叶わない無念さと、子どもを思う親の気持ちを次のように訴えました。(横田早紀江さん)「もし皆さんが大切なお子さんが海で溺れそうになっていたら、川で溺れそうになっていたら、自分が泳げないということを忘れてしまって、飛び込んでめちゃくちゃに泳いで助けに行くんではないでしょうか」(横田滋さん)「拉致の被害にあっているから良く分かるが、家族が一緒に生活して、子どもが学校に行って、友達と勉強したりするというのが当たり前なんでけど、とても幸せなことなんです」拉致問題の早期解決を願い、奔走し続ける2人の思いは、訪れた人たちの心に確実に届いたことでしょう。
北京オリンピックの銅メダリスト、延岡市出身の松田丈志選手が、13日と14日、大分国体に出場し、貫禄の泳ぎを見せました。北京オリンピック後の初めてのレース、大分国体に出場した松田丈志選手。13日は、日本記録を持つ400メートル自由形に出場、大勢の観客が注目する中、予選をトップで通過します。そして、迎えた決勝、松田選手は、4レーンからスタートし、序盤からトップに立ちます。オリンピック後、イベントや表彰式などで十分な練習ができず、疲れもあったと話す松田選手。しかし、ふるさと宮崎のためにと、力強い泳ぎを見せます。松田選手は、2位を3秒近く引き離す圧倒的な強さで優勝!メダリストの貫禄を見せつけました。(松田丈志選手)「今回のオリンピックでメダルをとって、宮崎の方もそうですし、大分の方も期待してくれてたと思うんで、なんとかオリンピックと同じまではいかなくても、良い泳ぎを見せたいなと思っていたので、それはできたんじゃないかなと思います」今シーズンを華々しい成績で終えた松田選手。これからの飛躍に、ますます期待が高まります。松田選手は、14日、成年男子100メートル自由形にも出場し、専門以外ながら、7位に入賞しました。今後は、3週間ほど休みをとって、来年の世界選手権に備えます。
都城にゆかりのある、美術愛好家たちの作品を集めた都城市美術展が、開かれています。この美術展は、都城市の主催で毎年開かれているもので、会場の都城市立美術館には、絵画、写真、それに書と工芸の4つの部門の作品、あわせて387点が展示されています。このうち、絵画で大賞に選ばれた竹石朝恵さんの作品は、長崎に投下された原爆の悲惨さなどを、独特の色彩とタッチで表現しています。また、写真の部で大賞となった、渡邊賢さんの作品は、美郷町で開かれた「御田祭」のひとコマで、水しぶきを上げながら、勇ましく駆ける馬の様子を見事にとらえています。このほか、書や工芸でも、感性あふれる作品が数多く見られます。都城市美術展は、都城市立美術館で9月28日まで開かれています。