参院予算委で答弁する福田首相。左端は額賀財務相=5日午前

参院予算委で答弁する福田首相。左端は額賀財務相=5日午前

 参院予算委員会は5日午前、福田康夫首相と全閣僚が出席して2007年度補正予算案の締めくくり質疑を実施した。

 冬柴鉄三国土交通相は、1月28日の衆院予算委員会で、揮発油税の暫定税率に関し「1874人の地方自治体首長全員が暫定税率維持に賛成の署名を寄せた」と答弁したことについて「誤りがあった。心からおわびを申し上げる」として発言を撤回し、陳謝した。

 冬柴氏は誤った理由について「6人の市長の署名が欠けていたのに、1874人全員が署名したと軽信してしまった」と説明。民主党の福山哲郎氏は、今回の署名や首長に対する各種アンケートが暫定税率を維持するための世論操作に使われていると指摘したが、冬柴氏は「偏向することなく意見を聞いている」と反論した。