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有森さん衆院選のスタートラインに立つ?

有森裕子氏
有森裕子氏
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 民主党は10月にも行われる衆院の解散・総選挙に向けて、92年バルセロナ五輪銀メダル、96年アトランタ五輪銅メダルを獲得した女子マラソンの有森裕子氏(41)に出馬要請する方針を15日までに固めた。スポニチ本紙の取材に対し複数の民主党関係者が明らかにした。同党の小沢一郎代表は次期総選挙に知名度の高い目玉候補を複数擁立するように現場に指示しており、有森氏はその第一候補。メダリストのパワーは政権交代のかかった“決戦”に大きな力を発揮するものとみられる。

 早ければ10月26日にも投開票される次期衆院総選挙。政権交代のかかった決戦で1議席でも多く獲得のためには、知名度があり人間的な魅力にあふれた目玉候補の擁立は不可欠だ。

 「複数の目玉候補を擁立せよ」との小沢代表の“ゲキ”を受けて、民主党では急ピッチで候補選びを実施。その過程で真っ先に浮上したのが有森氏の名前だった。

 有森さんは、五輪で2大会連続でメダルを獲得。アトランタ五輪のレース後の発言「自分で自分を褒めたい」は、その年の流行語大賞になるなど、その言動は大きな影響力を持っている。

 これまでも、国政選挙のたびに候補者として名前が浮上。昨年夏の参院選では自民党から出馬要請されたが「政治家として自分が何をやるのか、イメージが漠然としていてまとまらない」と断った。ただ、「政治自体には興味はある」と話しており、政界進出は視野に入れているようだ。政権交代を狙う民主党にとっても、党の存在感をアピールする上で最適の候補といえる。

 スポーツ界から政界へ転身した人は多い。橋本聖子、荻原健司両参院議員らも元メダリストだ。

 一方、政界でもスポーツ振興に向けた動きが活発化。昨年末、自民党は五輪でのメダル獲得増を目指してスポーツ立国調査会を設置。スポーツ省(庁)の設立などを柱とした中間報告をまとめたばかり。

 出馬する場合は、小選挙区と比例代表の重複立候補となるもよう。出身地の岡山県の選挙区は、第1次公認候補と内定者を合わせるとほぼ固まっていることから、1次公認と内定を除く候補が決まっていない東京の5小選挙区の“落下傘候補”も考えられる。総裁選に出馬している石原伸晃元政調会長(51)の東京8区も民主党候補が擁立されておらず、有森さんが石原氏への“刺客候補”になる可能性もありそうだ。

 民主党では12日に衆院選の第1次公認として小選挙区の候補者187人を発表したが、候補乱立の自民党総裁選に注目が集まり、民主党への関心が薄れる「埋没」状態を懸念。この状態を打開し有権者の視線を民主党に向けさせるために「(有森氏の)ほかにも複数の目玉候補を立てるつもりだ」(別の民主党関係者)という。

[ 2008年09月16日 ]

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