2008年 09月 15日
the Panic of 2008




アルルの男・ヒロシです。

魔の週末をWall Streetは迎えたわけですが、私が風邪で寝込んでいる間、ニューヨークは飛んでもないことになっちまっているようです。

危ない、危ないと言われていたLehman Brothersは会社清算。これは予想できたことですが、テマセクに出資を受けていたMerill LynchまでBank of Americaに身売りするって海外のメディアは伝えています。
次なる攻防戦はAIGの存否に移っている、とWSJは伝えています。

分かったことは、投資銀行(証券会社)という単独のビジネスモデルは終わったようだ、ということです。政府系投資銀行であるゴールドマン・サックスと、リーマンの救済策を政府に助言していたモルガン・スタンレーは別枠で、政府は助けるでしょう。ただ、メリルの例が示すように、証券会社を救済できるのは最後には商業銀行であるということです。



そしてイタリアの航空会社Alitaliaは破綻準備に入ったと。楽観できるのは中国株への買いが戻ったという今朝のIHTの報道くらいか。

GM・フォード・クライスラーの自動車三社はオバマ政権で、一社に集約され、国営自動車会社に再編されるんじゃないかと私は思ってます。

オバマ政権のテーマは、New Deal政策。これが読めないようではダメです。
トーマス・フリードマンが、サラ・ペイリンのアラスカ油田掘削案を批判していて、「環境技術開発をやれ」というニューディール本を出しました。Hot, Flat, and Crowdedという本だが、FTで早速書評されていた。

マケイン政権になればアメリカ国民は自滅します。サラ・ペイリンがキチガイ宗教おばさんであることが徐々に分かってきて、共和党の売り出すイメージ通りの「改革者」でもないことも分かってきた。何しろ、教会に集まって、「橋が架かるように神に祈りましょう」とかやっていたらしいんですね。

宗教右派はどのみち日本の某宗教団体のような固定票ですからオバマは取れない。となれば、インデペンデントの有権者に訴えるために、宗教右派を批判するんでしょうね。

いやはや、魔の週末とはよく言ったものですね。





80年前のNYT(1929年11月4日)の記事から。80年前と同じだな。


by japanhandlers2005 | 2008-09-15 14:00 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from ミクロネシアの小さな島・.. at 2008-09-15 23:13
タイトル : 大丈夫かなあ...
朝のうち降った雨も日中はあがり、ヤップでは穏やかな良い天気になったきょう、アメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズが経営破綻、さらにメリルリンチもバンクオブアメリカに買収されることになったそうだ。 〇田中宇の国際ニュース解説:リーマンの破綻、米金融の崩壊 〇ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報:the Panic of 2008 経済のことはちーっともわからない人間だけど、どうやらこれは80年近く前の世界金融危機に近い出来事になるかもしれない...らしい。たしか、あの金融恐慌のあと、ニホンで......more
Commented by /"O_.O" at 2008-09-15 16:33 x
連鎖倒産が始まりましたね。
これで詐欺商法「架空の信用取引」が不信用化されれば
終末戦争「ユダ金戦争」終焉。
めでたしめでたし。



Commented by 谷口 誠 at 2008-09-15 19:57 x
アルル君の指標としている「IPO化した時点でようやく商売になる」というのは鋭い指摘なのかもね。次回の本のメインテーマにもってくると、いいかもしれませんよ。「オバマ社会主義」とか「オバマ・ニューディール」とか
言葉を創出すれば、結構売れるかもしれない。サポートするデータや記事をいくつか提示すればいいものね。

GSは救済される読みにはもちろん同意だが、政府に助言していたモルガン・スタンレーは「別枠で、政府は助ける」という読みになるわけだ。なるほどねえ。

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