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フリースクール、入所者を昼夜「監禁状態」に置く

 京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」の入所者虐待事件で、経営者の朴聖烈容疑者(60)(傷害容疑で逮捕)らが、日中は複数の職員に入所者の周囲で常時監視させ、外鍵付きの宿泊施設に収容する夜間には、「脱走を防ぐため」として宿直員にも接触を一切禁じていたことが府警の調べなどでわかった。入所者を完全な〈監禁状態〉に置いていた実態が浮かび上がってきた。

 捜査関係者らによると、入所者には昼間、農作業や草刈り、室内での内職などが課され、屋外では、朴容疑者や施設責任者の森下美津枝容疑者(55)(同)ら数人が木の棒を持つなどして周囲で監視。目撃した近所の男性は「命令口調で指示が飛び、入所者は常に駆け足で作業をさせられていた」と話す。

 夕方からは、近くに住む男性ら3人が交代で、宿泊施設1階での宿直勤務に就いた。朴容疑者らは入所者を2階の部屋に収容して外鍵をかけ、宿直員には「脱走するかもしれないので、入所者とは連絡を取らないように」と指示し、「緊急時でも、まず私の携帯電話に連絡を」と依頼していた。宿直員の1人は「勤務中、入所者を見ることは一切なかった」と話している。

2008年9月12日  読売新聞)

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