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「祭り主催者にからかわれ、殺そうと」 7人死傷容疑者

2008年9月15日0時49分

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写真新井敏明容疑者の車は右上のテントに突っ込み、広場内で止まった。県警の現場検証で、車が走ったあとに目印が並べられていた。左上は運び出される新井容疑者の車=14日午後0時7分、石川県白山市、本社ヘリから、川津陽一撮影

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 石川県白山市の秋祭り会場で突っ込んできた車にはねられたり、鎌で切りつけられたりして、7人が殺傷された事件で、県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された金沢市法光寺町の露天商、新井敏明容疑者(42)が、調べに対し「祭りの主催者にからかわれたので殺そうと思った」と供述していることがわかった。一方、祭りの実行委員の一人は「からかったような事実はない」と話している。県警は14日、鶴来(つるぎ)署に捜査本部を設置。容疑を殺人に切り替えて詳しい動機などを調べている。

 県警の発表によると、亡くなったのは白山市部入道(ぶにゅうどう)町、建設業手伝い岡田陽平さん(30)。刺し傷は確認されておらず、死因は車にはねられた出血性ショックだった。このほか、同市鶴来桑島町、井上貢さん(55)が首を切られ、近くに住む新谷治さん(52)も頭の骨を折り、いずれも重傷。近くの30〜51歳の男性4人が軽傷を負った。

 調べでは、新井容疑者は会場内におもちゃの露店を出店。午後9時半過ぎ、露店を閉めて現場を離れた後、同10時20分ごろ、乗用車で会場に戻り、祭りの主催者ら約20人がいたテント付近に車で突入。この後降車し、約5分間、刃渡り12センチの鎌を持って追い回し切りつけた疑い。

 秋祭りは13日(前夜祭)と14日の2日間で、13日は午後4時半から午後9時半まで、神社境内に隣接する公園で前夜祭を開いた。発生当時は祭りは終了し、主催者を含む約20人が打ち上げのバーベキューをしていたという。

 新井容疑者は山口組系暴力団組員を名乗っているといい、県警は14日、金沢市内の新井容疑者の自宅や県内の暴力団事務所など6カ所を家宅捜索した。

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