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フリースクールから木刀や手錠押収「戸塚のようになる」

2008年9月10日10時14分

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写真送検のため南丹署を出る江波戸聖烈容疑者(左)=10日午前11時26分、京都府南丹市、上田潤撮影

 京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」に入所する少女(14)が経営者らから暴力を受けてけがをした事件で、傷害容疑で逮捕された経営者の江波戸聖烈容疑者(60)=同府南丹市園部町=が、「戸塚ヨットスクール事件のようになる」と訓練施設で暮らす若者らが被害者になった過去の事件を挙げ、入所者らを脅していたことが府警などの調べでわかった。また、府警は9日の家宅捜索で施設から木刀や手錠を押収した。

 施設からは8月13日、傷害事件の被害者になった少女ら3人が逃走。その2日後に府が施設に立ち入り、別の少女3人を保護した。うち5人が児童相談所に一時保護され、戸塚ヨットスクールの件などを話した。

 80〜82年、愛知県で起きた同事件は、訓練生4人が死亡するなどした。被害者は家庭内で暴力を振るうなどしていた若者らで、府警は、近い世代の入所者らに恐怖心を植えつける狙いで脅したとみている。

 また、保護された少女らは「手錠をかけられ、自宅から無理やり連れてこられた」「木刀でたたかれた」などと話しており、府警は押収した木刀や手錠との関連を調べる。

 府警の家宅捜索当時に施設内にいた10〜30代の入所者12人は南丹署で事情を聴かれ、うち9人が「入所した当日に木刀で殴られた」「殴られて血が噴き出した」などと話しているという。

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