サイトトップへ戻るニュース天気動画観光温泉グルメイベント医療住まい探しくるまブライダル移住ショッピング
RSSを受信するRSSとはサイトマップ
社会スポーツコンサドーレファイターズレラカムイ政治経済話題生活[札幌圏]地域国際教育農林水産環境・自然・科学文化・芸能訃報社説卓上四季Englishヘッドラインスポーツフラッシュ写真ニュース夕張 再生へ秋の高校野球
文字サイズ: 標準
札幌圏

銭湯値上げ1カ月 客減少厳しさ増す 札幌 「廃業も」店主ため息(09/13 13:50)

早朝、風呂場を掃除する真駒内湯の塩沢さん。値上げ後利用者は減り、経営は厳しさが増している

早朝、風呂場を掃除する真駒内湯の塩沢さん。値上げ後利用者は減り、経営は厳しさが増している

 原油高騰のあおりを受け、道内公衆浴場の入浴料(大人)が三十円値上がりし、四百二十円になってから一カ月が過ぎた。経営改善のため関係機関が協議して決めた料金改定だが、多くの銭湯では値上げの影響で客離れが進み、経営者からは「このままでは廃業せざるを得ない」という嘆きも聞かれる。

 四十七年もの間、常連客らが一日の疲れを癒やしてきた札幌市南区の「真駒内湯」。経営する塩沢行男さん(73)は銭湯の前で浮かない表情を見せた。

 風呂をたくA重油は昨年七月まで一リットル六十円台だったが、今年八月には百二十一円にまで上昇した。経営悪化で、六月には二十五年間雇った従業員二人に辞めてもらい、今は妻の幸子さん(70)と二人で掃除から接客まですべてこなす。

 八月十一日の値上げ以降、毎日顔を見せていた客が一日おきになるなどし、利用者は三割も減少した。「一日の売り上げから燃料代を引いたら三千円も残らない。お客さんにやめないでよって言われるけど、いつまで続けられるか…」

 中央区南一二西一四にある「大成湯」の店主寺沢広幸さん(68)も「正直、やめたいくらい切ない」とため息をつく。今回の値上げ後、利用者は一割ほど減少し、売り上げはむしろ値上げ前より落ち込んだ。のれんを守りたい気持ちは強いが「息子に後を継げとは言えない」とつぶやく。

 道内では、重油だけでなく廃油や廃材を燃料にする公衆浴場が増えてきたが、回収などに手間暇のかかる代替燃料は、高齢化した経営者には負担が大きく、手を出せない。

 道公衆浴場業生活衛生同業組合によると、九月一日現在の加盟銭湯は三百九軒。七月から五軒が脱会し、うち三軒は廃業した。

 東区の店主(54)は「雪が積もり、お年寄りの利用が減る冬になったらかなり厳しい。値上げの本当の影響が出てくるのはこれから」と話している。(長谷川唯)

Sample AFC page
札幌圏 記事一覧

北海道新聞 道新スポーツ 購読お申込みはこちら
あっさり味のジンギスカン
「炭火焼せいべい」より、あっさり味の「小樽銭函成吉思汗(おたるぜにばこジンギスカン)」を400gパック(ラム肉280g+たれ120g)×4袋で販売中!送料全国一律300円!【商品金額3400円】
札幌圏部から


ホームページ内に掲載の記事、写真などの一切の無断転載を禁じます。
ニュースの一部は共同通信、AP通信などの配信を受けています。
すべての著作権は北海道新聞社ならびにニュース配信元である通信社、情報提供者に帰属します。
北海道新聞 トップページへ
Copyright(c)1996-2008 The Hokkaido Shimbun Press.