地デジ.ts→AVI形式へのエンコード
はじめに
今回使用させていただくソフトウェアは以下の5つです。
すべて無料で公開されています。
DGIndex(http://neuron2.net/dgmpgdec/dgmpgdec.html)
WinAMP(http://www.winamp.com/)
AviUtl(http://ruriruri.zone.ne.jp/aviutl/)
XviD(http://www.xvidmovies.com/codec/)
Lame(http://mitiok.ma.cx/)
まずはDGIndexを起動して、tsファイルを放り込みます。
こんな画面が出たら、右下の「OK」ボタンを押してください。
↑こんな警告が出ることが多いですが、気にせずOKボタン。
次にDGIndexのStream→Detect PIDs:PAT/PMTをクリック
MPEG2 Video on PID 〜をクリックしてから、下の方にある「Set Video」ボタンを押します。
AAC Audio on PID 〜をクリックしてから、下の方にある「Set Audio」ボタンを押します。
そして、右の方にある「Done」ボタン。
これで分離する映像と音声の指定が終わりました。
次は実際に映像と音声を分離する作業です。
DGIndexのFile→Save Projectを選びます。
適当にファイル名をつけてから、「保存」ボタンを押します。
ここでは 01 と名付けます。
あとはじっと待っていればDemux(映像と音声の分離)が終わります。
こんな画面が出たら終了
こうして、できたファイルが
・01.d2v
・01 AAC PID 110 DELAY -410ms.aac (DELY〜以下の数字は環境によって違います)
以上の2つです。
ただ、たまに普通にdemuxしようとしてもなぜかaacではなくMPEG Audio が出力されて
しかも無音だったりします。
こんな感じ。
こんなときはあわてずにDGIndexでDemuxする先頭位置を変えてみます。
画面左下の赤い部分をドラッグしてやや右にスライドさせたら、
画面右下の青い部分のボタンを押します。
先頭部分の指定です。
こうやって先頭を指定してから、さきほどと同じようにDemuxすれば
ちゃんとaacファイルが出力されるかと思います。
次は音声を扱いやすいWAV形式に変換します。
WinAMP(Ver.5以降)を起動した後,PlayListにさきほど出力されたaacファイルを放り込みます。
PlayListのファイル名を右クリックして、送る→フォーマット変換をクリックします。
英語版WinAMPだとsend→Convet to .. です。
赤丸の部分「古いファイル名とパスを使用」にチェックを入れた後、
青丸の部分をクリックして Wave Encoder を選択します。
赤い部分「フォーマット変更」にチェックが入っているのを確認した後、
青い部分「フォーマット選択」をクリックして
PCM 48.000kHz 16ビット ステレオ になるように選択します。
最後に右下のOKボタンを押してフォーマット変換です。
こんなかんじにwavファイルができあがります。
最後にAviUtlを用いてのエンコードです。
まずはファイル→環境設定→システムの設定を選びます。
次の画像のように
最大画像サイズを幅:1920 高さ:1088 と入力。
次にリサイズ設定の解像度リストの末尾に ,1280x720 と入力します。
1280の前の , を忘れないように注意してください。
設定を反映させるため、一度AviUtlを終了させます。
再びAviUtlを起動させて、01.d2vを放り込みます。
次に音声部分の読み込みです。
さきほどWinAMPを使って変換したwavを読み込みます。
AviUtlのファイル→音声読み込みをクリックします。
そして 01 AAC PID 110 DELAY -410ms.WAV を選択して右の方の「開く」ボタンを押します。
ここで音声と映像との同期をとります。
AviUtlの設定→音声の位置調整の設定を選んで...
出てきたスライダーを動かして、-400msに合わせた後、
赤い部分にチェックを入れます。
AviUtl標準の音声の位置調整では33ms単位での調整となります。
今回の音声は 01 AAC PID 110 DELAY -410ms.WAV とディレイ値が-410msですので
これに近い-400msを設定したわけです。
念のため、ちゃんと同期がとれているか確認したい場合は
AviUtlの表示→再生ウィンドウの表示を選んで
出現した再生ウィンドウの再生ボタン(赤い部分)を押してみてください。
ご自身の耳で確認できます。
次はCMカット(不要部分の削除)です。
AviUtl左下の赤丸で囲った部分にあるスライダーを動かして
不要部分の先頭にきたら、右下の青で囲ったボタンを押します。
再び画面左下の赤丸で囲った部分にあるスライダーを動かして、
不要部分の末尾にきたら、右下の青で囲った部分のボタンを押します。
(さきほどのボタンの右側のボタンです。)
スライダーをマウスで動かしていては微調整が難しいですから、キーボードを用います。
←→キーで1フレームずつ、PageUp・PageDownキーで10フレームほど前後にスライダーを動かせます。
そうして不要部分の先端と末尾を指定したら、
AviUtlの編集→選択範囲のフレームを削除 をクリックすると
さきほど選択した不要部分が削除されます。
この作業を繰り返して、先頭部分の先番組や途中のCM、末尾の次番組等をカットしていきます。
次にリサイズします。
AviUtlの設定→クリッピング&リサイズの設定 を選びます。
ハイビジョン制作の番組をできるだけ高解像感のまま残したいなら 1280x720 でいいかと思います。
赤丸の部分をクリックして 1280x720 を選んだ後、右上の青い部分にチェックします。
念のため、今まで行ってきた編集作業を保存しておきます。
ファイル→編集プロジェクトの保存を選択して、好きな名前で保存してください。
いよいよ最後にAVI出力です。
ファイル→AVI出力 を選びます。
ファイル名に好きな名前を入れてください。
まずはビデオ設定です。
ここではXvidのSingle-pass QB5.5を選んでいます。
次にオーディオ設定です。
ここではLameを用いたMPEG Layer-3の192kHz ステレオ音声を選んでいます。
最後に「保存」ボタンを押して終了です。
おつかれさまでした。
以上が地デジ.tsからAVI形式へエンコードする基本的な方法です。