・読者登録
・購読料のご案内
・団体購読のご案内
・購読拡大にご協力を
・「支援会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
リンク記事
・プーチンインタビュー全文
・水谷尚子氏の論考
・重村教授の発言矛盾
・世界にとってどういう意味
・米大統領選に立候補
・キリスト教徒への暴力
・大紀元日本の報道
・北京五輪が突出させたもの
・チベットの人心
・グッドマンら逮捕
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集

・ビルマ民主化
・中国
・’08 米大統領選
・文化
・山は泣いている
・経済

・イラク情勢
・検証・メディア
・乱鬼龍の武器としての川柳
・環境
・橋本勝の21世紀風刺絵日記
・教育曲語
・戦争を知らない世代へ

・パキスタン情勢
・移民大国ニッポン
・ブラジル農業にかけた一日本人の戦い
・二極化社会を問う
・連載《百姓たちのアジア》
・チベット問題
・日中・広報文化交流最前線
・韓国
・労働問題
・イスラエル/パレスチナ
・プリンセス・マサコ
・ネパール
・劣化ウラン
提携・契約メディア
・マニラ新聞




・じゃかるた新聞

・TUP速報

・星日報



Time Line
・2008年09月15日
・2008年09月14日
・2008年09月13日
・2008年09月12日
・2008年09月11日
・2008年09月10日
・2008年09月09日
・2008年09月08日
・2008年09月07日
・2008年09月06日
|
|
2007年08月14日18時11分掲載
無料記事
印刷用
イラク自衛隊は「関東軍」だった! 「あえて巻き込まれ」戦争状態を作り出すつもりだったと佐藤氏
戦前、中国東北部に派遣された関東軍が当時の日本政府の意図を無視して勝手に軍を動かして戦争状態を作り出して戦線を拡大、それがアジア太平洋戦争にまでつながったのは歴史的事実だが、今回の参議院選挙で選出されたばかりの元サマワ先遣隊長の佐藤正久参議院議員がTBSの報道のなかで、イラクに派兵されていた時に、自衛隊を現地で戦争状態に突入させるつもりであったと語った。(大野和興)
佐藤元サマワ派遣隊長の発言は8月10日のTBSのニュースで流れた。集団的自衛権に関する政府の有識者会合が、これまで憲法上できないとされてきた自衛隊の「駆けつけ警護」を認めるべきだ、ということで意見が一致したことをうけての報道の中で語ったものだ。
そのくだりを紹介すると−
集団的自衛権に関する政府の有識者会合はPKO=国連平和維持活動を行う自衛隊に対して、憲法上できないとしてきた「駆けつけ警護」を認めるべきだ、という意見で一致しました。(略)
その上で、正当防衛を超えるとして憲法違反とされるいわゆる「駆けつけ警護」は認めるべきだとする意見が相次ぎました。これは、味方である他国の軍隊が攻撃された場合、駆けつけて応戦するものです。
こうした事例について、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった佐藤正久氏は、当時現場では、事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことをJNNの取材に対して明かしました。
「自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)
佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったといいます。
「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護 に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)
ピープルズプラン研究所共同代表・富山大学教員の小倉利丸さんはこの発言の問題点について、次のように述べている。
「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろう」などということを自慢げに語っているのです。法を犯してはならないなんていう感覚はまったくない。確信犯として違法行為をやるということをイラクに派兵されていた自衛官が公然と認めているのです。シビリアンコントロールどころか、法の支配も無視していいのだ、という発想は大変恐ろしいものです」
「佐藤も取材した記者もこのような発言の重大性をまったく自覚していないところがさらに恐ろしい。この発言は一部ネットでは話題になっていますが、処分問題などに発展する気配はないもよう。久間以上の暴言だと思うのだが」
もう一つ、見逃がせないところがある。それは、あえて自衛隊自らが戦闘状態を作り出そうという意図をもっていたと語っている点だ。TBSの報道の次ぎのくだりである。
「佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、『情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる』という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったといいます」
ただ駆けつけるだけでは憲法違反になるから情報収集の名目で現場に自衛隊派遣軍を出し、「あえて(戦闘に)巻き込まれる」状況をつくろうと考えていた、と現場の最高指揮官が語っているのだ。
この佐藤発言を取り上げ問題視しているメールが、いま飛び交っているが、その一つは次のように指摘している。
「ほとんど旧日本軍と同じ発想。旧軍と違うのは、あえてこっちから謀略は仕掛けない、チャンスを待ってはいたが、それが来なかったというだけ。チャンスが来たら、戦争状態を作り出す気だったわけだ」
「国民を騙して戦争状態をつくりだすつもりだった」のだとこの筆者は述べている。
もういちど小倉さんの提起の戻ると、小倉さんは、今の日本の政治状況の中にこの佐藤発言をおいてみると、その危険性はいっそう際立つとして。次のように警告する。
「佐藤の発言が、彼個人の感想のようなレベルのことではなくて、イラクに派兵されている自衛隊による事実上の組織的な合意である可能性もあります。この点は徹底して追及されるべきでしょう。旧日本軍の虐殺や「慰安所」への関与のように、正式の指揮命令系統で決定されるという筋合のことではなく、現場の暗黙の合意事項であった可能性はあるのではないかと思います」
「同時に、このことは、現在イラクに派兵され米兵を輸送している空自についてもいえることであって、かつての関東軍同様、自衛隊の現場の部隊は事実上シビリアンコントロールなど無視する覚悟でいる(それを英雄主義的に賛美すらしている)とんでもない部隊になっているということではないかと思います。憲法上駆けつけ警護はできないし、同盟軍が攻撃されても見殺しにするしかないというわかりきったルールに縛られて、なおかつ戦場に出て行くことの矛盾を佐藤は、現場の部隊の暴走を擁護する方向で、憲法を無視する発言をしたのです」
「この佐藤の発言を聞いて、私たちが再度確認しなければならないのは、だからこそ自衛隊のイラク派兵は間違っていたし、制服組は戦前・戦中同様、やはり戦場に出てしまえばシビリアンコントロールなどきくはずもない武装勢力であって、やっぱり信用できない、ということであり、いずれ再び軍の暴走があってもおかしくない、ということです。米軍などによる虐殺や虐待のメンタリティはいずれ戦場にいる自衛隊にも感染するに違いありません。これは、軍隊の本質に関わる問題であって、もう一度わたしたちは軍隊を廃棄するということを真剣に考えなければならないと思います」
|
関連記事
関連記事は設定されていません。
転載について
日刊ベリタに掲載された記事は、その有料・無料にかかわらず、見出しとリード文以外を無断転載することはお控え下さい。なお、ル・モンド・ディプロマティーク日本語版の記事については、リード文も転載禁止と致します。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
「目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護 に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)。→語るに落ちるとはこのことだ。「イラクの復興支援」と言うのは嘘っぱちで、イラク民衆は「目の前で苦しむ仲間」ではなく敵なのだ。
(2007/08/18 10:16)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200708141811142#200708181016516
|
|



|