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【怪奇大作戦】
怪奇大作戦のサントラ盤のページです。
現在、一般的手段で「怪奇大作戦」の音楽を存分に聞くには、VAPより発売されたCD「ミュージックファイル」シリーズ「怪奇大作戦」しかないだろう。これには、主題歌のフルコーラス版及び挿入歌を除いた、現存するBGMをほぼ収録している。
怪奇の音盤には、本放送当時発売されていたソノシートやEP盤を除くと、かつてキングレコードより発売されていたLP「SFミステリーの世界 怪奇大作戦」と「SF特撮TV音楽全集3 怪奇大作戦/ウルトラセブン」、それと日本コロムビアより発売された、俗に“円谷15枚組み”と呼ばれるCD「TSUBURAYA PRODUCTION HISTORY OF MISIC」がある(いずれも現在は廃盤)。
しかし「SFミステリーの世界…」は主題歌とレコード用挿入曲の「怪奇ソング」が1曲ずつ入っているが、その大半は本編より抜粋されたドラマ音声のため、厳密に音楽盤とは言い難い。続く「SF特撮TV音楽全集3…」の時は、LP1枚に満たない程度しかテープが発見されなかったため、B面にはそれまで発売されていた同シリーズ「ウルトラセブンT」及び「同U」の未収録分BGMが収録されると言う、怪奇ファンにしてはなんとも残念な出来であった。そして円谷15枚組みでは「ウルトラQ」から始まる円谷作品の主要BGMを網羅、さらに紛失分についても再録をするという気合いの入った作りであった。もちろん「怪奇大作戦」も収録されていた。(が、これは入手してないので、どの程度かは不明)
そして、それまで「太陽にほえろ!」や松田優作主演映画作品のサントラを発売してきたVAPの「ミュージックファイル」シリーズに「ウルトラシリーズ」が登場。その勢いは止まらずに、“伝説のアクションドラマ音楽全集”、“思い出の青春ドラマ全集”などに続き、“円谷プロダクションBGMコレクション”というジャンルを確立し、「ミラーマン」、「マイティジャック」などを発表。そしてとうとう「怪奇大作戦」が発表された。(続くシリーズとして「緊急指令10-4・10-10」や「トリプルファイター」、「恐怖劇場アンバランス」といった作品までもが発売された)
LD全話BOX「怪奇大作戦 パーフェクト・コレクション」。7枚組LDの14面には、当時まだ音盤化されていなかったBGMが音声特典として収録されていた。収録曲のほとんどはここで紹介しているCDに収録されているものの、歌もののカラオケバージョンなんてものも収録されていた。
【楽曲担当者】
本作の音楽を担当したのは、山本直純と玉木宏樹の両氏で、二人は師弟関係にある。
山本直純氏は、特撮番組「マグマ大使」や映画「男はつらいよ」の音楽なども担当され、森永エールチョコレートのCM『♪大きいことはいいことだ』では自ら出演もしていた。テレビ番組では「オーケストラがやってきた」なども。
本作では主題歌などの、いわゆる“歌もの”を担当。
’02年6月18日、急性心不全により死去された。
玉木宏樹氏は、しゃべるバイオリン芸などでも有名なバイオリニスト。教育TVの小学生向け音楽番組「ゆかいなコンサート」などにも出演していた。担当TV音楽としては、アニメ「アニマル1」や時代劇「大江戸捜査網」などがある。
本作ではBGMを担当。劇中歌「死神の子守唄」は玉木氏の担当。
【楽曲解説】
本CDでは殆どのトラックが複数のBGMから構成されている。例えば第2トラック「闇からの挑戦」(トラックタイトルとして付けられた名称)は『M2不安のコンマF』『M3緊張のコンマC』などから成り立っています。
しかし残念なことに、このCDではそれぞれの曲を単独スキップで聞くことが出来ない作りとなっています。もし次が発売されるのであれば、この点はぜひとも改善してもらいたい。
各トラックタイトル横の「全○曲」というのは、そのトラックに収録されている曲の数です。
01.メインタイトル
全1曲
’70年代特撮番組や、円谷特撮番組ではおなじみの番組開始時のメインタイトルに使用された『OPENING(A)』。
“大作戦”チックなサウンドに、ジューズハープの音色(マカロニウエスタンでよく聞かれるビョ〜ンビョ〜ンという音)が“怪奇”感をかもし出しており、まさに『怪奇大作戦』というイメージ曲である。
ここではステレオVerで収録されているが、本編はモノラルで聞き慣れないせいかちょっと違和感有り。
02.闇からの挑戦
全5曲
第1話「壁抜け男」ライクに構成されたトラック。
冒頭、キングアラジンに狙われる仏像についての説明ナレーションが入る箇所の音楽『M2不安のコンマF』。
続いてアラジンがロープを伝わって降りてくるシーンの曲『M3緊張のコンマC』。
仏像を奪い壁に消えて行くアラジンとそれを目の当たりにする警官のBGM2曲『怪奇テーマNo.2』『M31大不気味BG』。これが終わる間際に「アラジンだぁ〜」と言えばバッチリ!
そしてメイン及びサブタイトル音楽『OPENING(A)』の本編使用ヴァージョン。トラック1のRch側の音だ。全26話のメインタイトルと、第2話「人喰い蛾」以外のサブタイトルで使用。
03.S.R.I.
全3曲
『明るく楽しいテーマ スロー』と題された1曲目は、第1話サブタイトル開けでSRIの紹介シーンなどに使用された音楽。
『研究のテーマ、リズムの速い方』は、第3話で牧と三沢が水上博士の屋敷へ向かうシーンで使用されたバージョン。
最後がセスナで逃げるアラジンと追うSRIのシーンで使われた『追っかけNo.1』。
04.科学犯罪
全6曲
「壁抜け男」のBパート直後、アラジンの狙う鬼玉が映るシーンに使われた短い曲『M6コードNo.A』。
アラジンが笑いながら消えて行くシーンや、第3話「白い顔」冒頭で岡田の体が炎上する場面などに使われた『錯乱のテーマ』。
第20話「殺人回路」でダイアナの出現シーンなどに使われた幻想的な音楽『科学のテーマ』。
あまり印象がないが、第19話「こうもり男」で使われた『M19ギター不気味』。
次回予告のBGMとしても使われた『ギリサスNo.1』。
第17話「幻の死神」などに使われた『ショックNo.1』。
05.科学捜査
全5曲
『予感のテーマ、テンポの速いの』と題されたこの曲は使用頻度も高く、姿を消したアラジンが劇場を出て車に乗り込むシーンなどに使われた。
続く2曲目は、第2話「人喰い蛾」で電車内で三沢が蛾による殺人計画ではないかと思案するシーンなどに使われた『回想No.1』。
ブリッジ曲が2つ。『ブリッジNo.2』と『M6コードE』。
そしてトラック3でもあった『研究のテーマ』のオリジナルテイク。アラジンのトリック説明シーンに使用されたのはこちら。
06.「恐怖の町」(TVサイズ・ヴァージョン1)
全1曲
エンディングテーマであり主題歌でもあるこの曲は、大きくわけて2つのバージョンが使われており、さらに放送寸尺に合わせてテープの回転速度を上げるなどの処理が施されていた。
これはそのうち1,2,3,24,26話で使用されたもの。
作詞は金城哲夫。唄はサニー・トーンズ。
07.S.R.I.の週末
全6曲
『明るく楽しいテーマ』と題された1曲目は、第1話サブタイトル開けにかかる曲のオリジナルテイクで、トラックタイトルにもあるようにS.R.I.メンバーの楽しい休暇を思わせるが、実はアラジンがセスナで逃げるときのBGMでもある。
続く『ファンタジックテーマ』は、NG版「人喰い蛾」で研究材料の蝶を集めるシーンや、第24話「狂鬼人間」で牧とさおりの囮カップルがデートをするシーンなどで使用。
比較的短めなブリッジ風な曲が3つ。『M1普通のコンマA』、『ブリッジNo.1 T2』、そして第12話「霧の童話」でフラメンコ風なギターが印象的だった『M5大変のコンマ』。
トラックの〆は第1話「壁抜け男」から、奇術師のシーンで使用されたコミカルな曲。その名もズバリ『コミックNo.1』。
08.メインタイトル・別ヴァージョン(「恐怖の町」アレンジBGM)
全1曲
メインタイトルの候補であったと推測される曲。
’60年代のエレキサウンド風で、使われ方としてはエンドタイトル(「次回をお楽しみに」とか出るカット)あたりがふさわしいかと。
09.人喰い蛾
全8曲
タイトル通り、第2話「人喰い蛾」風にまとめたトラック。
冒頭、チラス菌を持った蛾によって溶かされる西条技師のシーンなどに使用された『予感のテーマ』。
続いて『M2不安のコンマ』が2種類(G/B)。宇野の仲間が溶かされるシーンの『M6コードD』、『M24低音弦コスリBG』、『M6コードK』。NG版で使われた『ラスゲアードの1』といったブリッジが6曲。
最後はこの回のみのサブタイトルBGM『ピアノまぜこぜテーマ』。
10.傷心の街(「恐怖の町」アレンジBGM)
全1曲
『テーマアレンジNo.2』と題された、ハーモニカが奏でる「恐怖の町」。
完成版「人喰い蛾」では、マルス自動車の倉本技師が船上で吹くハーモニカの曲として使用されているが、NG版の同シーンでは「椰子の実(名も知らぬ、遠き島より〜)」を演奏している。
他にも第22話「果てしなき暴走」で、フーテンの運転するトータスの犠牲になった女子大生のことを考える三沢のシーンなどにも使用。
11.白い顔
全6曲
第3話「白い顔」ライクにまとめたトラック。
まずは地下駐車場での「失礼」のブリッジ『M3緊張のコンマA』。
続いて、純子が白い顔の男を思い出すシーンで使われた『コード』と、ドラムロール(〜ジューズハープ)のブリッジ『M6コードH』。
牧が水上博士を説得するシーンに使われた曲『M25ギターとアコの思わせぶりBG』。不安感を煽る感じだ。
劇中、何度となく使用されたエクストラ音楽『父と娘のテーマ・1』は、逮捕された水上博士と純子のシーンが印象深い。
トラックの最後は、劇中で水上博士が弾くピアノ曲『金髪のジェニー(フォスター作曲)』を収録。これをアリバイに使って、キミも今日から水上博士だ(笑)!
12.青い血の女
全6曲
孤独な老人問題を扱った秀作・「青い血の女」ライクにまとめたトラック。
三沢が友人の鬼島宅で殺人人形に襲われた時の短い曲『ショックNo.1、5秒』と『コード、大きい方 T3』。
『M2不安のコンマL』、『M5おどかしのコンマ』、『M2不安のコンマD』といった短めのブリッジ風な曲を3曲。
最後はエンディングで「あれ」について語り合う際のバックにかかっていた『スリラーNo.1』のトランペット・スローアレンジ。「果てしなき暴走」の冒頭のBGMとしても聞き覚えのある曲で、ミュートの効いたトランペットの音色がけだるさを演出している。
13.大都会の雑踏
全3曲
「人喰い蛾」のジャズ喫茶(ゴーゴー喫茶じゃないのか?)でかかるエレキサウンド『GO!GO!』。ウルトラファイトで使われても違和感無いかも?
続いて『スリラーNo.1』を2タイプ。1つ目はNG版「人喰い蛾」で、野村がトータスでバンを追うシーンで使われた『スリラーNo.1』。
2つ目は第10話「死を呼ぶ電波」で、カーラジオから聞こえるアップテンポなクラブ・ジャズ風アレンジの『スリラーNo.1、トロンボーン』。
個人的に好きなこの『スリラーNo.1』。本編未使用ながらも、トロンボーンをトランペットに置き換えたVerも録音されている。
14.忍び寄る恐怖
全7曲
比較的短めの曲ばかり、しかも恐怖感・不安感を感じさせる曲ばかりを集めたトラック。
1・3・4曲目は第11話「ジャガーの眼は赤い」などで使用(『M15激しいBG』、『M4不気味のコンマE』、『M2不安のコンマE』)。
2曲目の『M13盛り上げのブリッジ』は第16話「かまいたち」などで使用。
5曲目の『M4不気味のコンマC』は第6話「吸血地獄」などで、6曲目の『M3緊張のコンマB』は第10話「死を呼ぶ電波」などで使用。
最後の『M10大変BG』は、第13話「氷の死刑台」で加瀬が発狂するシーンが印象深い。
15.アイキャッチ・スペシャルT
全4曲
「ウルトラセブン」まで中CMが無かったためか、それまでの円谷作品にはアイキャッチパターンという物がなかった。そこへ「マイティジャック」で初めて作られたアイキャッチ。続く「怪奇大作戦」では凝ったアイキャッチが数パターン作られた。そんなアイキャッチ音楽を集めたトラック。
アイキャッチと言うよりもブリッジとして思える『M6コードC』は第1話に使用。
第7話のアイキャッチとして印象深い『ラスゲアードの3』。
第15話「24年目の復讐」のアイキャッチとして使用された『コード、大きい方 T1』。
悲壮感漂う『M6コードB』は、美を妬んだ女の復讐劇・第21話「美女と花粉」のアイキャッチ。
※追記※ すいません、セブンは中CMありました。でもCM前後のアイキャッチパターンはありませんでした。
16.アイキャッチ・スペシャルU(「恐怖の町」アレンジBGM)
全1曲
トラック08と同じメインタイトル・別ヴァージョンの『OPENING(B)』。
こちらはトラック8よりもエンドタイトルっぽさが感じられるが、他の2つ(Toc01、Toc08)に比べて演奏時間が半分であることからアイキャッチの候補では無かろうかとの理由でここへ。
また本作のBGMは基本的にモノラルだが、メインタイトル(Toc01)と別ヴァージョン(Toc08)、そしてこの曲のみステレオ録音曲。
17.死神の子守唄
全5曲
実相寺昭雄監督による名作「死神の子守唄」からのBGM集。
まずは冒頭、女性が追われるシーンで使われた曲『M21ピアノとギターのブリッジ』。
三沢が事件現場で怪しい女(高木京子)を見つけたシーンのブリッジ『M20フルートのブリッジ』。
そして本作用のエクストラ曲、美しくも哀しい曲『死神の子守唄』のインストを3パターン。まるで体育館裏で授業をさぼっている学生のようにも見える牧と三沢。その二人に高木京子の身の上を話す麻生博士のシーンに使用された1つ目『死神の子守唄・4人組 T3』。
2つ目が牧と吉野のシーンで使われたギターメロVer『死神の子守唄・ギターのみ』。無伴奏でメインメロのみを奏でるギターの音色が何とも言えない。
3つ目はカラオケVerの『死神の子守唄・カラオケ』。
尚、劇中使用された歌入りVerはテストテイク(キングのCD「SF特撮テレビ映画主題歌全集」/LP「SF特撮TV音楽全集3…」に収録)以外では現存してないとのこと。因みに作詞はこの話の脚本も担当した佐々木守である。こんなダークな歌が流行るなんて、’60年代恐るべし!現実社会だったら浅川マキとか山崎ハコあたりか?
18.幻想の迷宮
全5曲
毎度おなじみ『不安のコンマH』や『緊張のコンマH』といった短めの曲を2つ。前者は第26話「ゆきおんな」、後者は第8話「光る通り魔」などに使用。
第16話「かまいたち」のEDシーンにも使われた曲『回想No.2』と、同話で牧が小野松夫が犯人である根拠を所長らに問われるシーンなどに使われた曲『不気味静かテーマ』。後者は第9話「散歩する首」での使用も印象深い。
最後は第11話「ジャガーの眼は赤い」で使われた幻想的な曲『M8ファンタジック』。
19.SRIの危機
全4曲
「人喰い蛾」で、捕まった三沢がベルトのスイッチを入れてSOS信号を発信するシーンなどで使われた、20秒過ぎあたりがちょっと宮内國郎っぽい感じの『M23ややオーバーで弦のコスリのBG』。
様々な回で使われる『ショックNo.1』の15秒バージョン『ショックNo.1、15秒』。
第10話「死を呼ぶ電波」で、小山内健二に操られるセスナのシーンで使用された『大変テーマNo.1』。ミュージカルソー(歯のない音楽用のノコギリ)の音が印象的だ。
最後は「散歩する首」など、様々な回で使われた『怪奇テーマNo.1』。
20.錯綜の果てに
全4曲
第6話「吸血地獄」のクライマックスシーンで使われたギターのアルペジオソロ曲『ギターソロ』。NG版「人喰い蛾」でも船上のシーンで使われていた。
第3話「白い顔」で水上博士邸宅が炎上し燃え崩れるシーンなどで使われた曲『M9ギターの緊張BG』。
第1話「壁抜け男」で春光の妻が海岸で泣き崩れるシーンなどに使われた『スリラーNo.1、チェンバロ』。
そして第9話「散歩する首」で起きあがった死体についてのナレーションシーンなどに使われた葬送曲『M30葬送のBG』。
21.虚空に消える勝利
全1曲
「恐怖の町」のアレンジ曲『テーマアレンジNo.1』は、「死を呼ぶ電波」のラストシーンなどに使用された。
EDテーマ(主題歌)としての「恐怖の町」は勢いのある唄だが、このアレンジ曲は、事件は解決したが何処かやるせないという気持ちが漂う。
22.「恐怖の町」(TVサイズ・ヴァージョン2)
全1曲
全26話中、トラック6が使用されなかったかった全話に使用されたヴァージョン。
大きな違いは曲間のかけ声で、トラック6が歌詞どおりに「オー!」なのに対して、こちらはややこもった感じで「ウッ!」と言ってる感じ。
トラック6同様、放送時間の寸尺によって多少の回転速度の違いがある。唄:サニー・トーンズ。
23.M.E.テープ抜粋
全8曲
これと次のトラックは、ボーナス・トラックとして収録。
本編使用のM.E.テープ(BGM+SE)からの抜粋曲を8つ。
最初は第13話「氷の死刑台」よりとなっているが、第24話「狂鬼人間」で、日本刀の狂人が質屋に忍び込むシーンを思い出してしまう。
続いて第8話「光る通り魔」のエンディング(結婚式)にかかった曲。
第18話「死者がささやく」より、俗に「山岳のテーマ」と呼ばれている(っぽい)曲。第12話「霧の童話」でもおなじみの雄大な感じのあの曲だ。
次はその「霧の童話」より、健一と三沢の別れのシーンで使われた曲。
第9話「散歩する首」より。第6話「吸血地獄」のサブタイトル前の曲としても使用されている。
「霧の童話」で老人達が捕まるシーンなどに使用された曲。物悲しい曲だ。
「氷の死刑台」で、サンビーム500を使って冷凍人間・岡崎を死なせてやった牧が苦悩するシーンの曲(ME音声なので、ラスト部分をよく聞くと宇宙船のSEが少し被っている)。
最後は第1話「壁抜け男」のエピローグシーンでの平和な一曲で明るく締め。
24.暗闇からの叫び
全2曲(というか2音)
主題歌ダビング用のSE素材から、キハダの音(水戸黄門でもおなじみの『カーッ』という音)と、主題歌「恐怖の町」に使われる「ギャーッ」という悲鳴を収録。
面白いと言えば面白いが、どうしろと言うのだろうか。
と言うことで、このCDに収録されている歌ものは、主題歌である「恐怖の町」(TVサイズ)と第5話挿入歌(劇中歌)の「死神の子守唄」のみ。「恐怖の町」のフルコーラス版は「死神の子守唄」の項でも触れたキングのCDに収録されている(今だったら「懐かしの○○」みたいなシリーズで他にもあるかも)。
だがウルトラマンに「科特隊の歌」や「進め!ウルトラマン」があるように、怪奇大作戦にも「恐怖の町」と「死神の子守唄」以外の歌ものがある。「怪奇ソング」と「暗闇のバラード」。主題歌と同じサニー・トーンズによる歌唱曲だ。
まず「怪奇ソング」だが、実際はレコード用挿入歌として作られたためか、本編での使用記録は無し。それじゃ幻の曲ではないのかと言うと、先述どおりレコード用なので、当時のソノシートやEP盤にはこれでもかと収録。そのため当時からのファンにすれば比較的有名とされる一曲。
メロディーもさることながら、そのバックで聞こえるジューズハープの音色が怪奇大作戦世界を醸し出している。
片や「暗闇のバラード」は、同じくレコード用挿入歌(の候補曲)として作られたが、そのメロディーラインが敬遠されてかレコード収録が見送られてしまう。そのためマニアの間でも知る人は少なかったそうで、こちらこそが幻の曲であった。十数年後のレコード化でやっと日の目を見たという、いわく付きの一曲である。
「怪奇ソング」同様にジューズハープや各種演奏楽器の音色が怪奇大作戦世界を感じさせるが、曲調は「怪奇ソング」よりもややゆったり目で、ムード歌謡に近い感じと言ったところだろうか。
さて、「怪奇大作戦」のBGMはこれで全部ではない(トラック23 M.E.テープ抜粋を聞けば、これもこれもと思い浮かぶだろう)。未使用分もそうだが、歌もののバージョン違い、使われたもののテープの行方がわからないものもあり、それらが見つかれば優にCD2枚分の量になると言う。ファンとしてはそれらのテープが1日も早く発見され、音盤として我々の耳に届くことを願いたい。
また、本CD収録曲の中に、事故により消失している箇所があるものがある(本CDに於いては巧みな編集テクニックで、あたかもオリジナルのように繋いでいる)。それのコピーテープなども見つかれば、まさに言うことなしだろう。
≪追記≫
去る2000年8月23日に「円谷プロダクション・アーリーデイズ・クロニクル」という6枚組のCD−BOXがVAPより発売されました。この中には怪奇大作戦の音楽として、主題歌や挿入歌、BGMが収録されており、この中に「死神の子守唄」も収録されています(「死神の子守唄」の項目に書いたテストテイク)。
★
主題歌
挿入歌
挿入歌
挿入歌
曲名
恐怖の町
怪奇ソング
暗闇のバラード
死神の子守唄
作詞
金城哲夫
金城哲夫
金城哲夫
佐々木守
作・編曲
山本直純
山本直純
山本直純
玉木宏樹
歌
サニートーンズ
サニートーンズ
サニートーンズ
深山エリ
備考
レコード用
レコード用
本編用曲
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解説2
解説3
スタッフ
グッズ
音楽
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