【怪奇大作戦】 | |
S.R.I.の万能カー「トータス」。ベース車はスバル・サンバー360で、当時のマスコミ発表による改造費用は100万円。
ガラスは防弾ガラス、絶対パンクしないスーパー・タイヤ、耐圧仕様のボンネット、赤外線ランプにもなるヘッドライト、防火レザーシート、サイレンサー付きマフラーなどが装備されている。ナンバープレート脇の筒からは姿をくらますための霧が発射される仕組み。
しかしトータス自体の活躍がないため、これらの設定は全て本編では生かされずじまい。
写真はクランクイン前のもので、ガルウィングがまだ残っており、S.R.I.マークもまだ入っていない。また、中央にストライプが入るデザイン案も。カスタムカーとしては他のウルトラシリーズのどれとも違った特殊な形状だ。
実際の撮影ではガルウィングは取り外されてオープンカー仕様になったが、これを偶然と考えるべきか、雨の日の事件という話が全然ない。オープンカーでは(役者もそうだが)トータスが水浸しになる事を考慮してだろうか。
トータスは番組終了後赤く塗装されて着ぐるみ番組「チビラくん」で郵便配達車として登場。その後は「帰ってきたウルトラマン」第1話でレーシングカー・流星号として登場するも、死んでしまった郷秀樹の送り火として、岸田森扮する坂田健によって燃やされてしまう。『送り火となった流星号は、流星の名前から第一作の「ウルトラマン」を意味するのと同時に「怪奇大作戦」で幕を閉じた第一次ブームの円谷プロであったのかもしれない』とは、LD「魔界殺人スペシャル」封入の「トータス設定詳細書」より。
こちらは俗に「S.R.I.専用車」と呼称される一般車両で、トヨペットクラウンがベース。
ベースとは言ったものの実際の改造は扉のマーキング以外ほとんどされてはいないようで、本編内での特殊装備設定もせいぜい通信装置が搭載されているというくらいだろうか。とは言えそこはS.R.I.。トータス同様に防弾ガラスやスーパー・タイヤくらいは施してあると思われる。
第2話「人喰い蛾」でトヨタ車がマルス自動車の車として使われているので、この専用車、怪奇大作戦世界では『マルスペットクラウン』と言ったところ。
尚、第22話「果てしなき暴走」で、三沢が排気ガスを採取するために使った車は別物。
S.R.I.所員の制服とも言うべき「S.R.I.ジャケット(Sジャケット)」。
ウルトラシリーズの防衛チームのように普段から着ているわけではなく、主に事件で活動するときに着用する。特殊な繊維で出来ており、耐火や防弾性に優れたスーパージャケットで、襟元にはフードも装備されている。普段は小さくたたまれて小型容器に入れて各自携帯している(右の写真ではベルト部に付けられた容器が確認出来る)。
他のウルトラシリーズの制服と比べると、普段着としても着てもあまり違和感なさそうなデザインだ。二の腕の部分にS.R.I.マークが付いている。
さおりちゃんがジャケットを着る話が無いというのはちょっと残念?
「サンビーム500」。武器らしい武器を持たないS.R.I.が所持する強力なアイテム。強烈な熱線を発し、第13話「氷の死刑台」に於いて、冷凍人間・岡崎にとどめを刺した。その大きさも作中に出てくるS.R.I.アイテムの中では大型機器の部類。さすがに手に持っての使用と言うわけにはいかなく、トータスに装着して使用した。
使用はこの回のみだが、本編では「サンビームを」と、さも前からあるようなセリフが出てくるため、対冷凍人間用の武器ではない事がわかる。つまり元々の使用目的は別にあるようだが、こんなもの一体何をどうするためのアイテムなのだろうか?
この他のS.R.I.の秘密兵器としては、「壁抜け男」でキングアラジンの隠れ蓑を破った、一見ペンライトのような『スペクトル破壊器(写真左)』や、「幻の死神」で密輸団の仕組んだ亡霊のトリックを暴いた『パーフェクトライト(写真右)』、「人喰い蛾」で撮影はされたものの完成版ではカットされてしまった幻の銃『ケミカルメース(写真下)』なども。
厳密に武器とは言い難いが、「壁抜け男」でセスナで逃げるキングアラジンを撮影した『小型撮影機』、「人喰い蛾」で犯人グループに捕まった三沢がSOS信号を発信した『発信器』、「死者がささやく」で広崎を隠し撮りした『小型カメラ』なんて現実味のあるアイテムもある。
話数 | 放送日 | タイトル | オリジナル |
01 | 1971.07.14 | Ich will Kyoto kaufen | 京都買います |
02 | 1971.07.21 | Der Tote vom Berg Aso | 光る通り魔 |
03 | 1971.07.28 | Die Frau im Schnee | ゆきおんな |
04 | 1971.08.04 | Wie ein Gespenst | 壁抜け男 |
05 | 1971.08.11 | Dianas Pfeile treffen immer | 殺人回路 |
06 | 1971.08.18 | Die Fledermäuse von Herrn Iwai | こうもり男 |
07 | 1971.08.25 | Krieg auf eigene Faust | 24年目の復讐 |
08 | 1971.09.01 | Die weißen Hände von Hai-ke | 幻の死神 |
09 | 1971.09.08 | Die Stimme aus dem Jenseits | 死者がささやく |
10 | 1971.09.15 | Der Fluch der Samurai | 霧の童話 |
11 | 1971.09.22 | Des Jaguars Augen sind rot | ジャガーの眼は赤い |
12 | 1971.09.29 | Tod am Telefon | 恐怖の電話 |
13 | 1971.10.06 | Die Spur des Todes | 果てしなき暴走 |