【怪奇大作戦】     怪奇大作戦
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【怪奇大作戦とは…?】

ウルトラセブン最終回  1966年1月2日。『自然界のバランスが崩れたら』をテーマに制作されたものの怪獣ものへと路線変更し、結果的に怪獣ブームを作り上げたウルトラシリーズ第1弾「ウルトラQ」が放映開始。そのウルトラQに巨大ヒーローという要素を加えた空想特撮シリーズ「ウルトラマン」が引き継ぐ形で放送を開始。東映制作によるスペース・オペラ「キャプテン・ウルトラ」をはさみ、ウルトラマンにSF色を色濃く反映させた「ウルトラセブン」が放送開始。
 だが次第に子供たちの興味が怪獣から離れ、その対象が「怪奇もの」へと移行。テレビ番組も「ゲゲゲの鬼太郎(第1作)」、「怪物くん(旧)」などがセブン放映途中に放送を開始。
 こういった背景を受け、円谷プロは自ら築き上げた「怪獣」を捨てて「怪奇もの」に着手。そして1968年9月8日、空想特撮シリーズ・ウルトラセブン放送終了。その翌週、「怪奇大作戦」の放送が開始された。
 それまでの「空想特撮シリーズ」とは違う「現代の怪奇シリーズ」と銘打たれたもう一つの現実世界。そこにいたのは地球侵略をもくろむ悪の怪獣・宇宙人ではなく、等身大の恐怖人間たち。そして歪んだ世の中と恐怖人間たちに立ち向かう「S.R.I.」という名の等身大の人間たち─。


 「怪奇大作戦」とは…?
 日増しに増える複雑怪奇な事件。警察も手に負えないような、難事件・怪事件を科学の力で解決する民間団体「S.R.I.」の活躍を描いた物語である。
 S.R.I.とは、「Science Research Institute」の略で、訳すと「科学・捜査・研究所」となる。科学を悪用する者達を、科学の力をもって退治する団体といったところだろうか。もっと簡単に言ってしまえば、さまざまな化学兵器(機器)を装備した“超近代的探偵軍団”という感じか。
 今までのウルトラマンやセブンは近未来という時代設定だ。しかし、この作品の時代設定は放映時とリアルタイムである。だが、作品放送から30余年を経た今日の出来事としても通じてしまうストーリーが多々ある。それはつまり、現代社会が30年前の世の中とたいして変わっていないという証拠だろう。
 蛇足ながら、ウルトラセブンの時代は1987年前後と設定。ウルトラマンは、ジャミラの墓標を見る限りでは、1993年前後となっているようです。(たとえゴモラ大阪万博に運ぼうとも!)


 犯罪ドラマ「怪奇大作戦」。
 このシリーズ、それまでのウルトラシリーズの屋台骨を支えてきた“円谷一&金城哲夫”コンビの作品がこのシリーズではあまりパッとせず、逆にそれまで変化球できていた“実相寺昭雄&佐々木守”コンビの作品が秀でている、とよく言われています。
 セブンの途中に作られたメカアクションドラマ「マイティジャック」では、正体不明の敵組織「Q」の事を、参加スタッフそれぞれがいろんな解釈をしていたそうで、本作も同様に、参加スタッフたちは怪奇大作戦という作品をそれぞれ違った世界観で捉えていたと思われます。(参加脚本家の一人、市川森一は、本作を「トワイライトゾーン(邦題:ミステリーゾーン)」的にとらえていたそうです)。

 ウルトラシリーズだったらば、ウルトラマンやセブンというヒーローがいて、怪獣・宇宙人という形のある「敵」がいます。この作品でも「キングアラジン」や「こうもり男」のような怪人的キャラクターが出てくるけども、あくまでもそれは犯罪者の「心」を具象化したものに過ぎず、ウルトラシリーズの怪獣・宇宙人、仮面ライダーなどの怪人たちとも別物です。
 対するS.R.I.も必ずしも「正義」とは言えないでしょうし、それに彼らは「スーパーヒーロー」ではなく、単なる「人間」なのです。犯人逮捕にも苦悩し、葛藤を抱きます。
 目に見えない敵と戦う“人間・S.R.I.”。今までと違った作品と言うことで、作る方も試行錯誤だったのでしょう。

 再放送の機会も少なく、また、円谷=ウルトラのイメージが強いせいもあって、一般的な知名度はハッキリ言って低いです。しかしながら人間ドラマ「怪奇大作戦」。作品としての出来というかレベルは高いと思います。参加した監督の一人、実相寺昭雄監督は「円谷プロの頂点の花」とまで言ったそうです。

 尚、怪奇大作戦と同時期放映の怪奇系作品には「バンパイア」、「河童の三平 妖怪大作戦」、「妖怪人間ベム」などが。また、’91年に映画リメイクもされた海外の怪奇コメディードラマ「アダムズのお化け一家(原題:アダムズファミリー)」もこの頃放映されていました。


S.R.I.

 
【キャスト】

鳥居耀蔵 牧史郎岸田森/昭和16年12月8日生まれの28歳。本作の主人公的存在。頭脳明晰で事件のほとんどはこの人が解く。父親を工場の爆発事故で亡くしたが、その事故が故意の殺人であることを持ち前の科学力で立証させた。
 いくつもの特許を持っており、これがS.R.I.の資金的支えとなっている。所長や町田警部からは「牧くん」、三沢からは「先輩」、野村とさおりからは「牧さん」と呼ばれている。コーヒーが大好きで、世田谷の自宅から電車通勤。
 演ずるは“円谷育ち”を自称する岸田森氏。その円谷作品では「帰ってきたウルトラマン」での坂田健、「ファイヤーマン」での水島隊員などが有名か(両作では脚本も担当している)。「シルバー仮面」では、巨大化というテコ入れの更なるテコ入れの如く登場した津山博士という役で出演、科学者である前に娘思いの父親であるという一面を見せた。
 怪奇大作戦は氏のお気に入りだったらしく、作品の復活を願いつつも、’82年12月28日、食道ガンのため死去された。享年43歳。ムーミン声優としてもおなじみの女優の岸田今日子氏は従姉。


三沢京介 三沢京介勝呂誉/24歳。牧と共にもう一人の主人公的存在。性格は牧とは正反対の猪突猛進型で、一度思ったら動かずにはいられない性格。豪放で九州男児らしい精悍さをもっている反面、情にもろいヒューマンさも持っている。
 責任感が強く、防衛大学時代、ラグビーの試合中にタックルした相手を半身不随にしてしまった事の責任を感じ大学を中退。その後フラフラしているところを的矢に拾われた。スポーツ万能でビール好き。無理して買ったスポーツカーに乗って通勤してくる。仲間たちからは「スケさん」の愛称で呼ばれてる。
 勝呂誉氏は、昭和36年にTBSドラマ「青年の樹」でデビュー。日本テレビの学園物ドラマ「何処へ」の主役・伊能琢磨役など。本作の次に制作された「恐怖劇場アンバランス」の第11話「吸血鬼の絶叫」にも出演しており、制作時期が近いこともあってその姿はまんま三沢京介。


野村洋 野村洋松山省二/現・政路/21歳。牧と三沢の助手的存在。オートバイやゴーカートが好きで、コマネズミのようによく走り回る。三沢たちからは「ノム」と呼ばれているが、さおりからは「ノンちゃん」と呼ばれる。ガラッ八的三枚目。
 その設定の少なさからS.R.I.所員の中で一番私生活が謎の人。作中で伺えるのは『土曜日なもんでデートでも(第3話)』というセリフからガールフレンドがいるらしい事と、『アマチュアながらも将棋4級(第21話)』といった事くらいか。
 松山政路氏は、みのもんたの「思いっきりテレビ」を見てるとたまに出てる。また、時代劇番組の再放送でも目にする事が。
 「大岡越前」や「009ノ1」などに出ていた松山英太郎(故人)氏は実兄で、時代劇では兄弟共演も。ホームコメディ「オドロキ桃の木騒動記」では、兄弟共演の兄弟役に加え、勝呂氏がさらに2人の長男役に。


小川さおり 小川さおり小橋玲子/19歳。S.R.I.の秘書兼雑用その他いろいろ。SFマガジンが好きだったり、父親が大学の考古学の教授だったりという設定なのだが、本編での活躍の場が殆ど無いためにそれらの設定は生かされず。特に後者の設定はもったいないかと。
 それでも第5話「死神の子守唄」では、SFマガジンならぬ週間芸能ジャーナル(やはり愛読書?)の記事から犯人確定の糸口を教えたり、第21話「美女と花粉」ではマニキュアという女性ならではの着眼点(&女の勘)で事件を解決に導いたりなんてことも。
 みんなからは「さおりちゃん」、所長からは「さー坊」と呼ばれる。キュートな感じのイカス娘。
 はっきり言ってこの作品以外の出演作を知らない小橋玲子氏。調べてみると、当時のいろんなドラマはもちろん、タイガースの映画「世界はボクらを待っている」などにも出演していたようで。さらにはレコードまで出していたとか。アイドルタレントみたいな人だったみたいですね。怪奇撮影当時は高校生だったそうで。現在は芸能界からは引退している。海外移住という話はどうだったんだろう?


的矢忠 的矢忠原保美/48歳。S.R.I.の所長。メンバー唯一の妻子持ち。元警視庁鑑識課々長で、三鷹署在籍中に岩井(後のこうもり男)の事件を担当し、科学捜査でこれを解明するも、一方的な恨みを買ってしまう。
 さらに在職中に牧の父親の事件に携わり、事故ではなく事件であるという事を立証させようとしている牧に協力を惜しまなかった。その際に科学捜査の必要性を痛感し警察を辞職、財をなげうちS.R.I.を設立。性格は温厚だが、こうと信じたらテコでも動かない頑固な一面も。元本職なだけに鑑識の腕はピカ一。
 昭和13年に映画俳優として松竹に入社、29年頃からTV作品にも出演を始めたという原氏。本作でのキャスティングは、メイン監督の一人、実相寺昭雄監督の推薦だという。
 「当時の僕は二枚目路線で売っていたんですけど、実相寺さんの作品に出るとその辺がくずされてしまうんですよ(笑)」とは本人の弁。たしかに実相寺監督によるウルトラマン第15話「恐怖の宇宙線」では、ムシバたちの落書きから土管を守るオヤジ役を、ステテコスタイルでコミカルに演じていた。また、途中から無精ひげを生やした顔になるのも実相寺監督の指示によるものだという。
 ’97年119日、心不全で死去された。享年82歳。

――― ここまでがS.R.I.のメンバーだ ―――

町田警部 町田大蔵小林昭二/48歳。ウルトラマンのキャップ、仮面ライダーのおやっさんは、本作では警視庁の警部という役柄。警察からS.R.I.へ捜査の依頼をするときはこの人がパイプ役となる。的矢所長とは旧知の仲で、「町やん・的やん」と呼び合うほど。真珠湾攻撃の昭和16年12月8日に警視庁警察官として配属された。(この日は牧の誕生日でもある。)
 岸田森氏と同じく、レギュラーからゲストまで様々な特撮番組でおなじみの顔である。仮面ライダーシリーズの立花藤兵衛は、’71年から’75年まで演じ続け、すっかりライダーシリーズの顔となった。アニメ「佐武と市 捕物控」や時代劇「鬼平犯科帳(萬屋錦之介版)」のナレーション、映画ではジョン・ウェインの吹き替え声優といった声の仕事もこなしている。
 怪奇大作戦の撮影は、ウルトラセブン第47話「あなたはだあれ?」でのゲスト出演後すぐだったとか。
 ’96年8月27日、肺ガンで死去された。享年65歳。


次郎 次郎中島洋/「ウルトラマン」のホシノ少年のように、S.R.I.に出入りする謎の少年。
 制作第1話である「人喰い蛾」では牧の研究材料となる蝶の捕獲手伝いで役に立つが、「壁抜け男」では野村のお供として手品師の家に行くも事件には役立たず。続いて登場の「白い顔」ではレーザー実験を見せてもらうだけの見学者になりさがり、直後ケーキを運んできたさおりとぶつかり顔がクリームまみれに。これに懲りたのかしばらく姿を見せず、久々登場の第11話「ジャガーの眼は赤い」を最後に姿を消す。
 ホシノ少年は視聴者である子供に感情移入し易くさせるためのキャラだと聞いたが、次郎少年も同じように用意されたキャラだったのだろうか。しかし数話のみの登場なのは、子供向け怪奇ブームに乗って作られた作品とは言え、犯罪捜査モノという内容的に、本編には絡ませ難かったのだろう。飯島監督は子供を絡めるのが好きなようで、降板が残念な様子。
 中島洋氏は、ウルトラマン第6話「沿岸警備命令」やウルトラセブン第10話「怪しい隣人」などにも出演している。


 
【S.R.I.の秘密兵器】

 一民間団体であるS.R.I.。警察のような犯人逮捕権もなければ拳銃のような攻撃性の高い武器の所持も許されてはいない。しかしそんなS.R.I.にも秘密兵器がいくつかある。

トータス  S.R.I.の万能カー「トータス」。ベース車はスバル・サンバー360で、当時のマスコミ発表による改造費用は100万円。
 ガラスは防弾ガラス、絶対パンクしないスーパー・タイヤ、耐圧仕様のボンネット、赤外線ランプにもなるヘッドライト、防火レザーシート、サイレンサー付きマフラーなどが装備されている。ナンバープレート脇の筒からは姿をくらますための霧が発射される仕組み。
 しかしトータス自体の活躍がないため、これらの設定は全て本編では生かされずじまい。
 写真はクランクイン前のもので、ガルウィングがまだ残っており、S.R.I.マークもまだ入っていない。また、中央にストライプが入るデザイン案も。カスタムカーとしては他のウルトラシリーズのどれとも違った特殊な形状だ。
 実際の撮影ではガルウィングは取り外されてオープンカー仕様になったが、これを偶然と考えるべきか、雨の日の事件という話が全然ない。オープンカーでは(役者もそうだが)トータスが水浸しになる事を考慮してだろうか。
 トータスは番組終了後赤く塗装されて着ぐるみ番組「チビラくん」で郵便配達車として登場。その後は「帰ってきたウルトラマン」第1話でレーシングカー・流星号として登場するも、死んでしまった郷秀樹の送り火として、岸田森扮する坂田健によって燃やされてしまう。『送り火となった流星号は、流星の名前から第一作の「ウルトラマン」を意味するのと同時に「怪奇大作戦」で幕を閉じた第一次ブームの円谷プロであったのかもしれない』とは、LD「魔界殺人スペシャル」封入の「トータス設定詳細書」より。


専用車  こちらは俗に「S.R.I.専用車」と呼称される一般車両で、トヨペットクラウンがベース。
 ベースとは言ったものの実際の改造は扉のマーキング以外ほとんどされてはいないようで、本編内での特殊装備設定もせいぜい通信装置が搭載されているというくらいだろうか。とは言えそこはS.R.I.。トータス同様に防弾ガラスやスーパー・タイヤくらいは施してあると思われる。
 第2話「人喰い蛾」でトヨタ車がマルス自動車の車として使われているので、この専用車、怪奇大作戦世界では『マルスペットクラウン』と言ったところ。
 尚、第22話「果てしなき暴走」で、三沢が排気ガスを採取するために使った車は別物。


Sジャケットを着た牧 Sジャケットを着る三沢  S.R.I.所員の制服とも言うべき「S.R.I.ジャケット(Sジャケット)」。
 ウルトラシリーズの防衛チームのように普段から着ているわけではなく、主に事件で活動するときに着用する。特殊な繊維で出来ており、耐火や防弾性に優れたスーパージャケットで、襟元にはフードも装備されている。普段は小さくたたまれて小型容器に入れて各自携帯している(右の写真ではベルト部に付けられた容器が確認出来る)。
 他のウルトラシリーズの制服と比べると、普段着としても着てもあまり違和感なさそうなデザインだ。二の腕の部分にS.R.I.マークが付いている。
 さおりちゃんがジャケットを着る話が無いというのはちょっと残念?


サンビーム500を撃つ牧  「サンビーム500」。武器らしい武器を持たないS.R.I.が所持する強力なアイテム。強烈な熱線を発し、第13話「氷の死刑台」に於いて、冷凍人間・岡崎にとどめを刺した。その大きさも作中に出てくるS.R.I.アイテムの中では大型機器の部類。さすがに手に持っての使用と言うわけにはいかなく、トータスに装着して使用した。
 使用はこの回のみだが、本編では「サンビームを」と、さも前からあるようなセリフが出てくるため、対冷凍人間用の武器ではない事がわかる。つまり元々の使用目的は別にあるようだが、こんなもの一体何をどうするためのアイテムなのだろうか?


パーフェクトライト スペクトル破壊器  この他のS.R.I.の秘密兵器としては、「壁抜け男」でキングアラジンの隠れ蓑を破った、一見ペンライトのような『スペクトル破壊器(写真左)』や、「幻の死神」で密輸団の仕組んだ亡霊のトリックを暴いた『パーフェクトライト(写真右)』、「人喰い蛾」で撮影はされたものの完成版ではカットされてしまった幻の銃『ケミカルメース(写真下)』なども。
 厳密に武器とは言い難いが、「壁抜け男」でセスナで逃げるキングアラジンを撮影した『小型撮影機』、「人喰い蛾」で犯人グループに捕まった三沢がSOS信号を発信した『発信器』、「死者がささやく」で広崎を隠し撮りした『小型カメラ』なんて現実味のあるアイテムもある。

ケミカルメースを撃つ牧



 
【オマケコーナー?】

 初回放映当時、本編後にオマケコーナーがあったようです。特撮シーンを見せ、『さてどんな風に撮影したでしょう』みたいな感じのクイズコーナーらしいです。アニメ「少年忍者風のフジ丸」の『忍術千夜一夜』みたいなもんでしょうか。
 ただでさえ本編以外の予告フィルムなどが散逸された作品なので、現在このコーナーの映像は幻となっています。視聴者プレゼントコーナーも兼ねていたためか本放送以外では未放映のようで、BSでのリピート時は当然、ビデオが普及した’80年代の地方リピートでもやっていたという話は聞きません。
 もしかしたらこのコーナー、放送局であるTBSが視聴者向けにと手がけていたのかもしれません。そう考えると本放送以来日の目を見ないというのもうなずけます。さらに、ある時期限定の放送だったらしく、そういう事を考えると、本放送を見ていた人も本編は覚えていても、このコーナーの記憶は薄れているかもしれません。
 こんなコーナーでも見たいと思うのがファン心理。円谷だろうと局だろうと、倉庫の片隅からでもひょっこりと発見されたりすると嬉しいんですけどね。


【海外版・怪奇大作戦】

 よく「ウルトラQ」や「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」などが海外で放映されていたという話を聞きます(セブンはアメリカのTNTだと12話も放映されている)。では「怪奇大作戦」はどうだったか?調べてみると「OPERATION MYSTERY」という英題が見つかったので、もしかしたらアメリカでも放送されていたのかもしれません。
 さらに、ドイツで放映されていたと言う事が、松山政路氏のインタビューで明らかになっています。何故にドイツ?って感じもしますが、特撮ものとは言え、科学を題材にした番組って事で考えると、なんとなく「ああ、なるほどな」って感じも。
 ドイツ版タイトルは「S.R.I. UND DIE UNHEILICHEN FÄLLE」。毎週水曜日、ドイツ第2テレビZDFにて、13本が放送。
 下記リストは海外のサイトを調べての結果ですが、「京都買います」が第1話とは…。

話数放送日タイトルオリジナル
011971.07.14Ich will Kyoto kaufen京都買います
021971.07.21Der Tote vom Berg Aso光る通り魔
031971.07.28Die Frau im Schneeゆきおんな
041971.08.04Wie ein Gespenst壁抜け男
051971.08.11Dianas Pfeile treffen immer殺人回路
061971.08.18Die Fledermäuse von Herrn Iwaiこうもり男
071971.08.25Krieg auf eigene Faust24年目の復讐
081971.09.01Die weißen Hände von Hai-ke幻の死神
091971.09.08Die Stimme aus dem Jenseits死者がささやく
101971.09.15Der Fluch der Samurai霧の童話
111971.09.22Des Jaguars Augen sind rotジャガーの眼は赤い
121971.09.29Tod am Telefon恐怖の電話
131971.10.06Die Spur des Todes果てしなき暴走




参考物
・怪奇大作戦LDシリーズ
・怪奇大作戦パーフェクトコレクション
・デジタルウルトラシリーズDVD怪奇大作戦
・ファンコレ ウルトラQ&怪奇大作戦
・怪奇大作戦大全
・サン(ワイド)コミックス 怪奇大作戦
・MSS 怪奇大作戦【影丸・中城版】
・不死蝶岸田森
・特撮ヒーロー大全集
・文藝春秋デラックス TVアニメキャラクター事典
 等々…


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