前回を見ていない人はまずこちらから。




 
何だかんだで部屋まで連れ込まれてしまったミネ。
部屋に着くと、Ｋは、それまで自分がキレてた事などさっぱり忘れてしまったかのように、笑顔で
「酒何飲む？カクテルつくってあげるよ。」
と言ってキッチンに立った。

オートロック付の高級マンションで、妙にこざっぱりとした室内。


（警察が来てから部屋のすみずみまで見て覚えた間取り図。トイレ書き忘れたけど洗面所の隣がトイレ。この時はまだカメラの場所は不明）

台所を通って奥の部屋に行くと、窓からは


（キッチンにKが居る間に、実際に窓から撮った写真）
見事な夜景が見えた。

Ｋはキッチンに居るので逃げられない。
夜景を見ながら、途方に暮れるミネ。


しかし、入った時からずっと私は違和感を感じていた。
キッチンがあるのに食器置きが無い。
ゴミ箱があるのにゴミが無い。
洗濯機があるのに洋服棚が無い。


（警察が来てから撮った写真）
部屋に生活臭が全くしなかったのだ。

AVの撮影スタジオのような部屋。
俗に言う、『ヤリ部屋』だ。

それまでお金目的か、身体目的か、それともちょっと痛いだけの一般人なのか、・・・Ｋの目的が分からなかったが、この部屋を見て、常習で女を連れ込んでヤルのが目的の人だという事は分かった。

そして、常習のヤリ目的だとすると、この部屋にカメラがある可能性が高いとふみ、相手がキッチンでお酒を作っている隙に、部屋内を物色。

すると、物色しているうちに、Ｋが部屋に戻ってきた。
Ｋは、入ってくるなり、


（ミネ画 Ｋの似顔絵）
「てめー、何ひとの部屋をジロジロ見てんだよ！」

と言って、電気を消し、間接照明に切り替えた。
しかし、私は見逃さなかった。

一瞬、確認するかのように、目を鏡の方に向けたのだ。

 

すると、鏡の横に、何やら不自然なタオルが置かれている。

Ｋは、作ってきたお酒を飲もうとしないわたし（変なもん入ってそうだったから）を見て、
「あー、ヤりたくなってきた・・・。ね、そっちもでしょ？」
と言ってベッドに押し倒してきた。

その時、ミネ前にたった一枚のライフカードが舞い降りてきた。

 

大人しくヤられたトコロで、ビデオがある以上、後に待つのは流出か恐喝。
しかも、もしかしてＫがすごい悪い奴だったら、ヤラれた後殺される可能性だってある。

こいつが組織だろうが個人だろうが、関係ねぇ！
やられる前にやってやる！！！

・・・つまり、キレた訳ですね。




ミネ「まず、その隠してあるカメラ、止めてくんない？」
Ｋ「はぁ？何のこと？」
ミネ「分からないなら教えてあげるよ。その、黒いタオルの下にある・・・」



『カメラの事だよぉぉぉ！！（怒）』


Ｋ「あー・・・あれ？あれ、回ってない。回ってないから大丈夫。」
ミネ「そう？じゃぁ、確認してみようか？」


Ｋ「回ってないから大丈夫って言ってんだろ！？さわんなごらぁ！！」


そう言って、Ｋは確認しようとしたミネの手首を掴んで骨が折れると思うほど思い切り捻りあげた。
右手に激痛。
すかさず、

ミネ「傷害罪！！！」

Ｋ「！？」
ミネ「しかも、もしわたしに怪我おわせたら、強姦未遂にだって出来ちゃうからね！？」

言ってる事がただしいのかどうかなんて考えて言ってるわけではない。
相手がいかに萎縮するか、だ。
実際、「障害罪」という言葉を発した瞬間、相手の手が緩んだ。


その隙を見て、ミネは手を反対方向にねじり解き、そのまま両手でＫの襟を掴み、思いっきりねじりあげ、押し倒し、挙句に抵抗できないように金玉を軽く右ひざで潰し抑えた。

これが初のミネがＫに対して思いっきりやった反抗。（その前から反抗はしてたが、反撃が怖くて思いっきりでは無かった。）
しかし、非力な私に掴んでた腕を軽くひるがえされたＫを見て、わたしは思った。



あれ？ちょっと待って。こいつ、思ったより弱くね！？

と。


そして、金玉をひざで抑えられ、動きが止まったＫの襟を掴んでいた両の手をうまく片手だけで抑えるようにして、左手で１１０番通報開始。
当然Ｋは警察にかけたと知ると、金玉抑えられてるのも忘れ大暴れしだす。

しかし、繋がってからＫに無理矢理切られるまでのわずかな間の通話で、伝えられる限りの情報を警察に叫ぶ。

ミネ「南麻布のマンション！殺されるかも！すぐに助けに来て！近くに天●教があります！！」

（右端に「天●教」の文字を確認していた。）
恐怖の車内で見つからないように確認した、携帯ＧＰＳから得た全ての情報をぶちまけた。

Ｋは、「組織に消されてもしらねぇからな！」「てめぇ、ぶっ殺すぞ！」「俺は警察なんか怖くねぇんだよ！黒い人間だからなぁ！！」と、ヤク●顔負けの脅しと暴力をふっかけてくる。

3時間。
ミネとＫはバトルを続け、その間、形勢逆転する度にミネは警察に電話を繰り返した。



最終的に警察にかけた回数、３回。
（一時間に一回ペース）


麻布警察署からもミネの携帯に電話が来るが、それは全部Ｋに切られてしまう。

でも、近くには絶対来てるはず。
そう信じて、Ｋとのバトル中ずっと窓やドアに向かって「助けて！！」と叫び続けた。



そうして、バトル開始から3時間後。


 

麻布警察の方々の手によって、ようやく保護。
ミネは基地外の手からようやく逃れる事ができましたとさ。

今回、諸々の事情で訴訟は起こしませんが、Ｋの携帯からわたしの番号を全て消してもらい、今後連絡を取らない約束を警察官の前でしてもらいました。
重ね重ね、麻布警察の皆さん、ありがとうございました！！＞＜



今回学んだ事は、『よく知らない相手の車には、絶対乗っちゃ駄目！！』って事。
過去危ない目に合ってよく分かってるつもりだったのに、今回は新しい手口にコロっと騙されれてしまったミネ。
もういちど幼稚園からやり直したい気分です。il||li＿|￣|○ il||li



ただ、気になるのがＫの手口。
車に乗せるところから、家に連れ込むところまで、慣れていた事や、あの完璧なまでのヤリ部屋・・・。
恐らく同じ手口で何人もの女性が騙されて隠し撮りされている可能性があります。

また、恐らくそれはすでにネットや裏ビデオで流れてしまっている可能性大です。
もし、心当たりがある方は、すぐに自分の映像が出回ってないか検索してみた方がいいでしょう。

ちなみに今回、ミネの強姦未遂ディスクは

 

（警察が踏み込んだ瞬間、Ｋがビビってディスクを折った。）
運よく取り返す事ができました。


もう危ない橋はこりごりです。
しばらく大人しく身内で遊ぼうと心に誓うミネなのでした。




おまけ；

ちなみに、文中何度も「体調悪い」と書きましたが、翌日病院に行って分かった事。

 
（前回の記事を書いた後、３９度４分の熱が出た。）
インフルエンザでした。

インフルエンザであれだけの大立ち回りが出来たとは・・・これが火事場の馬鹿力ってヤツか・・・。


何より、励ましのメールを送ってくれた皆さん、本当に有難う！！
こんなヤツだけどこれからもうらたんをよろしくＮＥ！

ミネ