次期大統領が直面する遠大な課題 リチャード・ホルブルック |
「マケインは自分のことを『リアリスト』、また最近では『理想主義的なリアリスト』と呼ぶことを好むが、彼の各問題に対する立場をみると、マケインといわゆるネオコンの立場が似ていることを無視することはできない。(一方)オバマの政策の特徴は、あらゆる課題を前向きに進化させていくとしている点にある。彼は、変化し続ける新しい現実に適応できるように、古い、硬直化した政策を調整していくとし、アメリカのパワーと影響力を強化する手段としては外交が最善であると強調している。……二人の立場の違いに目を向ければ、オバマとマケインが、……『世界におけるアメリカの役割』についての二つのビジョン、そして外交に対する異なる二つの態度を示していることがわかるはずだ」・・・
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狂信的なテロリストがアメリカを打ち負かすことはあり得ない。だが、偉大な民主的原則を踏みにじることで、アメリカは自らを滅ぼそうとしている。すでにアメリカのイメージは自由の象徴から、抑圧の象徴に変化している。新しい世界のためにも、そして、恐れの文化を克服し、アメリカをユニークな存在としてきた希望の文化を取り戻すためにも、アメリカを再生しなければならない・・・ |