| Campaign
2008 | |
| 次期米大統領に求められる資質とは | |
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| 次期大統領が直面する遠大な課題 | |
| リチャード・ホルブルック/元米国連大使 |
| マケインは自分のことを『リアリスト』、また最近では『理想主義的なリアリスト』と呼ぶことを好むが、彼の各問題に対する立場をみると、マケインといわゆるネオコンの立場が似ていることを無視することはできない。
(一方)オバマの政策の特徴は、あらゆる課題を前向きに進化させていくとしている点にある。彼は、変化し続ける新しい現実に適応できるように、古い、硬直化した政策を調整していくとし、アメリカのパワーと影響力を強化する手段としては外交が最善であると強調している。……二人の立場の違いに目を向ければ、オバマとマケインが、……『世界におけるアメリカの役割』についての二つのビジョン、そして外交に対する異なる二つの態度を示していることがわかるはずだ・・・ | |
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| アメリカは再び希望の地になれるのか ――恐れの文化を克服し、希望の文化を再生するには |
| ドミニク・モイジ/フランス国際関係研究所特別顧問 |
| 狂信的なテロリストがアメリカを打ち負かすことはあり得ない。だが、偉大な民主的原則を踏みにじることで、アメリカは自らを滅ぼそうとしている。すでにアメリカのイメージは自由の象徴から、抑圧の象徴に変化している。新しい世界のためにも、そして、恐れの文化を克服し、アメリカをユニークな存在としてきた希望の文化を取り戻すためにも、アメリカを再生しなければならない・・・ | |
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| グルジア・ロシア紛争後の | |
| 米ロ・米欧関係を考える | |
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| CFRインタビュー NATOの東方拡大に反発したロシア |
| F・スティーブン・ララビー /ランド研究所ヨーロッパ安全保障問題担当議長 |
| 今回のロシアの動きは、旧ソビエト地域に欧米の影響力、とりわけNATOの影響力が入り込んでくるのを押し返そうとする試みだった。とはいえ、NATOの一部メンバーは、(NATOへの加盟を望んでいる)グルジアやウクライナがヨーロッパの一部なのかどうかについて確信が持てずにおり、われわれは防衛上の確約を旧ソビエト諸国に与えることには慎重でなければならない・・・ | |
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| 「ヨーロッパ」の第二次東方拡大か、
ロシアの勢力圏拡大か ――今後の「ヨーロッパ」の安定の鍵を握る 黒海・カフカス地域 |
| ロナルド・D・アスムス/元米副国務次官補
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1990年代は中央・東ヨーロッパに民主主義を定着させることが課題とみなされていた。だが現在は、さらに東側のヨーロッパとアジアが出会うユーラシアを安定化させるというさらにむずかしい課題にわれわれは直面している。トルコ、ウクライナ、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンなど、バルカン半島から黒海、南コーカサスにいたる地域の安定化が問われている・・・ | |
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| CFRミーティング グルジア紛争後の米ロ関係 |
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◎スピーカー スティーブン・セスタノビッチ /米外交問題評議会ロシア・ユーラシア担当シニア・フェロー
◎司会 チャールズ・A・クプチャン /米外交問題評議会ヨーロッパ担当シニア・フェロー |
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ロシア人は当時から、コソボを独立させれば、アブハジアや南オセチアでの問題を煽ることで報復すると語っていた。ワシントンはこれを口先だけの脅しにすぎないと考えていた。だが、ロシアは実際に言葉どおりの報復策をとってしまった。これは、欧米がロシアのコソボ問題への思い入れを無視し、NATO拡大策をとり、中央ヨーロッパへのミサイル防衛の配備を進めてきたことに対するモスクワの不満がいかに大きいかを軽く見ていたことを意味する。(C・クプチャン) | |
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| CFRインタビュー ロシアとグルジアの軍事衝突の余波を考える 一時的な衝撃に終わるか、それとも米欧はロシアへの認識を変えるのか |
| スティーブン・セスタノビッチ /米外交問題評議会ロシア・ユーラシア担当シニア・フェロー
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| 「いまやロシアは経済的に繁栄し、自信を深め、地政学的な影響力を強めたいと考えている。こうした認識を背景に、周辺諸国が離反していくという一連のトレンドを阻止し、これを覆す機会を今回見いだし、行動に出たと考えられる」。グルジア紛争に関するロシアの思惑をこう分析する米外交問題評議会(CFR)のロシア専門家、S・セスタノビッチは、「停戦合意の結果、ロシアはグルジアのかなりの領土を占領することになるかもしれない」と予測する。だが、より重要なポイントは、「今回の紛争を機に欧米がロシアへの見方を変えるかどうかだ」と同氏は言う・・・ | |
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| CFRインタビュー グルジア紛争を解決するには ――米専門家5人に聞く | |
| ドミトリ・トレーニン/カーネギー国際平和財団モスクワ・センター副所長、ラジャン・メノン/ニュー・アメリカン財団研究員、・アリエル・コーエン/ヘリテージ財団シニア・リサーチフェロー、チャールズ・A・クプチャン/米外交問題評議会ヨーロッパ担当シニア・フェロー、アラン・メンドーサ/ヘンリー・ジャクソン・ソサイエティ・エグゼクティブ・ディレクター |
| ロシア政府は、今回の行動は、南オセチアとアブハジアという分離地域におけるロシアの市民権を持つ人々と平和維持部隊を守るために必要だったと表明している。ブッシュ大統領は米軍に対して現地へ人道支援物資を届けるように命令し、モスクワに対して「紛争を終わらせるという約束を守るように」と要請している。以下は、「今回のグルジア紛争を経て永続的な平和が実現するか」というテーマでの5人の専門家へのインタビュー・・・
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