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韓国の教育熱は投資の「落とし穴」(上)

民間教育産業に群がる海外資本

#米国系プライベート(私募債型)ファンドの「リバーサイド・カンパニー」は8日、韓国の幼児教育施設「ウィズ・コリア」に200億ウォン(約19億7500万円)台の投資を行う計画を発表する。資産規模3兆4000億ウォン(約3357億9100万円)のリバーサイド・カンパニーは、中堅企業に対する投資を専門としているグローバル・ファンドだ。一方、ウィズ・コリアは満3‐7歳の幼児を対象とした幼児教室「ウィズ・アイランド」を経営している。現在全国52カ所に教室をフランチャイズ展開している。リバーサイド・カンパニーのステュアート・バックスター氏は「何よりも堅実な収益構造を有しているのがウィズ・コリアの魅力だ」と話している。

#米国の「ボストン・ベンチャー・キャピタル」と韓国投資証券は最近、「ウォールストリート・インスティテュート・コリア(WSIコリア)」に70億ウォン(約6億9300万円)を投資した。WSIコリアの関係者は「15社以上もの会社が投資を申し出たため、とても驚いている」と語った。成人向け英語教育の専門企業であるWSIコリアは今年、400億ウォン(約39億5200万円)の売り上げと50億ウォン(約4億9400万円)以上の営業利益を計上することが見込まれている。WSIコリアは来年初めのコスダック(KOSDAQ=韓国店頭市場)への上場を目指している。

 韓国の民間教育産業が今、グローバル・ファンドや韓国国内の投資家らの資金を吸い込むブラックホール(落とし穴)として注目を浴びている。中高生を対象とした進学塾や、「ウィズ・コリア」のような幼児教育機関、「WSIコリア」のような成人向けの教育機関に至るまで、あらゆる分野の民間教育産業が投資の対象となっている。

金栄慎(キム・ヨンジン)記者

宋東勲(ソン・ドンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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