雑誌記事震えていないのに、ケータイが振動している気がするのはなぜ?R259月10日(水) 12時 0分配信 / テクノロジー - テクノロジー総合おもむろにケータイをズボンのポケットから取り出すと…あれ、着信がない!? 確かに震えたはずなのに。 ケータイをバイブモードに設定し、何らかの着信を待っている時に一度はこのような「錯覚の」バイブ着信を経験したことはありませんか? 実はこれ、米国ではphantom vibration syndrome(直訳すると「幻想振動症候群」)という名前がついているんです。 2007年6月12日付の米紙『USAトゥディ』の電子版には、心理学と生物学の観点からこの症状を分析した記事が掲載されていて、「ケータイの着信に対する『過剰な意識』がこのような現象を生む」と記されています。この記事で取材に答えた認知学の専門家、米国のイリノイ大学心理学学部のアレハンドロ・イエラス准教授に、R25.jpが直撃! この症状を感じてしまう背景を尋ねてみました。 「ケータイの着信を認知することは、人々にとって大事なこと。例えば、ケータイをバイブモードに設定してズボンのポケットに入れておくと、太ももでの何らかの刺激を『着信』として認知するようになります。この着信待ちの状態が意識的になると、仮に別のポケットに入っている財布が偶然太ももに当たっただけでも、脳がケータイの着信と捉えてしまうことがあるのです。このような状態は人間の知覚システムの『誤認警報』ともいわれています」 この症状、もちろんバイブモードだけではなく着信音でも現れる。特に騒がしい環境だと、クラクションをはじめとする着信音に似た音を電話からの音と混同し、着信音と認識してしまうのだ。 この論理だと、今回のように彼女からの連絡を待っている時などは、よりケータイの反応に敏感になっていたはず。そんなこんなで僕は、電車で一駅の間に5回の『誤認警報』を受けた後、ようやくリアルな着信にありつきました……。トホホ。 (R25編集部) ※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです 【関連記事・情報】 ・ 震えていないのに、ケータイが振動している気がするのはなぜ?の詳細情報 ・ 「同じ屋号のお店」がやたらと多い謎に迫る! (2007.10.11) ・ ところで、化粧品にも使われる「尿素」って汚くないの? (2008.01.04) ・ 枯渇するまであと何年!?石油は人工的に作れないの? (2008.01.10) |