西北地域の自治体病院機能再編成で、つがる西北五広域連合の正副連合長は13日、五所川原市で会議を開いた。懸案の西側のサテライト医療機関について、つがる市は病院新築建設費負担を提案、鯵ケ沢町は広域的観点などからなくすことはできないと主張。双方とも設置を譲らずに決定は24日に先送りとなった。中核病院を従来の漆川工業団地から市中心部にしたいという五所川原市の考えも説明され、ほかの首長からおおむね理解が得られた。
会議は非公開で行われ、連合長の平山誠敏五所川原市長らによると、会議の議題はサテライト医療機関の決定だった。
北側のサテライト医療機関は公立金木病院に決定。中野●司鶴田町長から無床診療所になる町立鶴田病院を有床診療所で検討してほしいという要望が出された。
西側のサテライト医療機関をめぐっては、福島弘芳つがる市長が「つがる市独自で今ある成人病センターを新築したい。建設費はつがる市で負担するのでサテライト医療機関として認めてほしい。運営費は広域連合で検討を」と要望。
これに対し、鯵ケ沢町の長谷川兼己町長と深浦町の西﨑哲町長は「鯵ケ沢中央病院は深浦町民も受診している。つがる市に持っていくと距離的に遠くなるため、鯵ケ沢にサテライト医療機関を持ってきてほしい。鯵ケ沢中央病院はへき地拠点病院にも指定されているので考慮してほしい」と要望。
つがる市と鯵ケ沢、深浦町の要望や提案で設置場所が決定できず、西側のサテライト医療機関の決定は次回の24日の会議まで持ち越しとなった。
※●は堅の土が「手」