北朝鮮・金正日総書記健康悪化説 アントニオ猪木さん「政権内部で緊張感じられず」
北朝鮮の金正日総書記が、9月9日にピョンヤンで行われた建国60年の記念行事に姿を見せず、健康が悪化したとの見方が広がっている。
この行事開催中、北朝鮮に滞在したアントニオ猪木さんが13日午後に帰国し、北朝鮮の様子を語った。
北朝鮮から中国・北京を経由して、午後5時半、成田空港に到着した猪木さんは「(金総書記の病状を尋ねても、相手は)にこっと笑っているだけで、それ以上のことは言いませんよ。大体、『勘で察してくださいよ』というのが、お互いの暗黙の了解みたいになってますね」と述べ、金総書記の健康状態について、具体的な情報はないとしたうえで、政権内部で緊張した雰囲気があったようには感じられなかった、と述べた。
金総書記の健康状態をめぐっては、韓国政府が、脳卒中とみられる病状で手術を受け、回復状態にあると発表している。
しかし、一方でアメリカのFOXテレビは「韓国政府の発表よりも病状は深刻で、米中政府が、非公式に体制崩壊を視野に協議を続けている」と伝えており、健康状態の情報に関心が集まっている。