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　タクシー会社「東京エムケイ」（東京都中央区）の青木政明社長（４４）が、部下を蹴ってけがをさせたとして、警視庁月島署に傷害容疑で書類送検されていたことが１２日、分かった。青木社長は格安や丁寧なサービスで知られるタクシー会社「エムケイグループ」創業者青木定雄氏の次男。０５年には傷害事件で逮捕されたことがある。

　調べでは、青木社長は４月９日午前８時半ごろ、中央区勝どきの同社営業所で男性社員（２６）の仕事の進め方を注意した際、社員の左太ももに「ローキック」を入れて２週間の軽傷を負わせた疑い。容疑を認めているという。指示したことをやっていないと思って同社員を指導したが、人手不足という趣旨の反論をされ腹を立てたとみられる。

　東京エムケイによると、男性社員は内勤の社員。７月２０日付で同社を退社した。青木社長は先週から海外に滞在しており、１２日現在、国内にいないという。

　青木社長は０５年３月、酔って寝過ごし川崎市の東急鷺沼駅で駅員に暴行。神奈川県警に傷害の現行犯で逮捕され、直後に社長を辞任し、同社も退社した。しかし昨年３月、社長職に復帰していた。

　０５年に逮捕された際は、父定雄氏が会見し、オーナーを辞職してタクシー運転手に戻ると異例の謝罪をした。その後、定雄氏は同グループの経営から退き、近畿産業信用組合（大阪市）の会長。同組合では「現在のところ、今回の件に対応することはない」としている。

　［2008年9月13日7時47分　紙面から］

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