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【秋山仁のこんなところにも数学が!】(22)宝くじ、連番かバラか!? (1/2ページ)
ドリームジャンボ宝くじの抽せん結果をワクワクしながら待っている人も多いのでは?宝くじ愛好者の間でよく俎上(そじょう)に上るのが「宝くじを買うとき、連続した番号を買う“連番買い”と、連続していない番号をそれぞれ別個に買う“バラ買い”ではどちらが得な買い方か」という話題です。
「連番で買わなきゃ1等2億円とその前後賞5000万円×2本の総額3億円を手にすることはできないぜ」と連番派。一方、「めったに出ない3億円を狙うより、地道にバラで買う方が安い額でもいろいろ当たりやすいよ」とバラ派は主張します。さて、どっちが数学的に得なのでしょうか。
「全部で1〜10番の10本、1等1本2000円、前後賞500円×2本のくじ」を、計算しやすくするため、2本買うとします。1等がどの番号であっても同じ結果になるので、ここでは1番が1等として考えてみましょう。
【連番を買う場合】
2本の当選最高額2500円をゲットできるのは、「1と10」か「1と2」を買ったときの2通りだけ。前後賞だけの500円をゲットできるのは、「9と10」か「2と3」を買ったときの2通り。連番で買う買い方は全部で10通りなので、獲得できる金額は、
2500円×(2/10)
+500円×(2/10)
=600円
となります。
【バラを買う場合】
賞金を獲得できるのは次の2つの場合です。
《ケース1》1等のみ当たる場合。それは「1と3〜9のどれか」を買う場合で7通り。
《ケース2》前後賞の合計1000円が当たるのは「2と10」を買う1通り。500円が当たるのは「2と4〜9」の6通りと「10と3〜8」の6通り。
連番でないバラの買い方は全部で35(=●−10)通り。獲得できる金額は、
2000円×(7/35)
+1000円×(1/35)
+500円×(6×2/35)
=600円
です。