第61回名古屋をどり
「名古屋をどり」は日本舞踊の祭典です。9月6日から15日。中日劇場
【社会】サンマ豊漁、漁業者に痛手2008年9月13日 夕刊 秋の味覚サンマの価格が、9月に入ってからの豊漁で下落している。主要漁港の平均卸売価格は1キロ当たり60円前後で推移し、8月の約4分の1に急落。食品値上がりが相次ぐ食卓は歓迎だが、漁業者は経営に痛手と悲鳴を上げている。 サンマの主要団体である「全国さんま棒受網漁業協同組合」(東京)によると、漁港地の平均卸売価格(12日)は1キロ当たり約55円。前年の同時期に比べ、約6割の水準だ。ことし8月は240円前後で取引されていた。 小売価格も大幅に低下。スーパーなどでは1匹100円前後で売られることが多く、鮮魚売り場の目玉商品となっている。 サンマ漁は8月は不漁だったが、9月上旬に大型サンマ漁船が操業を本格化した途端、豊漁に。花咲漁港(北海道根室市)では1日の水揚げが豊漁だった昨年並みの1500トン前後だ。 燃料費高騰と魚価低落傾向による窮状を訴えるため、サンマ漁を8月18日に一斉休漁したばかりの漁業者は複雑だ。 「値下がりし過ぎると採算割れで船が出せなくなる」(根室漁業協同組合)という声が目立つ。 農林水産省によると、サンマの漁獲量はここ数年20万トン台と高水準で推移。昨年の平均産地価格は1キロ当たり73円で、1998年の211円から低下傾向となっている。
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