神社と言えばお賽銭、お賽銭と言えば賽銭ドロちゃんです。
残念なことではありますが、賽銭泥棒は非常に多くいます。
全国の神社という神社、賽銭泥棒に悩んでいない方がまれかもしれません。
賽銭泥棒の手口は、閉まりの悪い賽銭箱をそっと開いて中の小銭をこっそりとポケットにしまいこむ
な〜んてかわいらしいものばかりではありません!
こちらがどんなに警戒しようとも、どんなに頑丈な賽銭箱を設置しようとも、あらゆる手を尽くして賽銭箱を破壊し中の小銭をかっさらっていくのです。
神社の中には賽銭箱に鍵をつけないところがあります。
決して泥棒行為を容認しているわけではありません。
しかし、あえてつけないのです。
そのことで警察に怒られることもあります。
「ちゃんと鍵をかけて用心しなさい!」
と。
でもちょっと考えてみてください。
中にあるたった数十円のためにいったいいくらの鍵をつけるんですか?
つけた鍵は壊されるんですよ!?
と、こうなる訳です。
賽銭泥棒が狙うのはそんなはした金ばかりではありません。
神社もお祭りともなればまとまったお金が一時に入ってきます。
当然、賽銭泥棒にとっては大チャンスです。
お祭りのさなかには明らかに怪しい人が境内をうろうろしていたりします。
しかし、さすがにそこは神主サイドも緊張感を持っています。
人影がなくなればすぐ賽銭集め。
少し大きな神社なら即銀行に預けたりもします。
しかし正月三が日は銀行は閉まっています。
それを狙って夜中のうちに社務所の窓を打ち破りごっそり持っていく泥棒もいます。
「ヤクザ編」で紹介したヤクザに日本刀を奉納された神主さんは、正月は賽銭をつめた袋を枕にし奉納された日本刀を抱いて寝ていたそうです。
ほぼこの人がヤクザです。
たくまの神社には少し変わった賽銭泥棒がやってきます。
神様に相当恨みがあるのか、賽銭を持っていくだけではなく賽銭箱の前(というより神前)にウンコをしていくのです。
明らかに人糞。
たくまの父は賽銭を護るべく、人糞と闘うべくダミーカメラを設置しました。(あくまでダミー)
そして
「神前にウンコをする方、次にしたら映像を公表します」
と警告の貼紙をしました。
どこに「公表」するんだ?
と泥棒も悩んだかも知れませんが、これを境にぴたりと止みました。
泥棒も恥ずかしかったのでしょう。
ダミーカメラは今のところ成功していますが、過去にダミー警報器(ただのブザー)を設置したときはまったく効果がありませんでした。
泥棒が賽銭箱の蓋を開けるとブザーがなるようにしていたんですが、神社に行くと毎日毎日ブザーはなりっぱなし。
ふてえやろーだなと思っていると、ついに!
父が現行犯で泥棒を捕まえたんです!!
捕まえてわかったことなんですが、その泥棒、耳が聞こえない人でした。
そりゃブザーも効かんわ(笑)
苦笑いで泥棒を帰してあげた父なのでした。
注)このブログの内容は一部の神社のエピソードであり、神社全般に共通するものではありません