広島放送局

2008年9月13日 12時48分更新

県立病院で医療ミス 賠償へ


広島市の県立広島病院で、去年1月、70代の男性患者が、医療ミスによって死亡していたことがわかり、病院側は過失を認めた上で、遺族側に2800万円を賠償する方針です。

広島県によりますと、去年1月、県立広島病院に入院して気管を切開する手術を受けた、広島市内の70代の男性の患者に対し、医師が、人工呼吸器を取り付けるために専用の管を気管に通したところ、何らかの原因でこの管が外れたということです。
このため医師は、管を再び気管に入れようとしましたが、その際に、誤って血管を傷つけたため、男性は大量に出血して死亡しました。この事故を受けて病院側は、ミスを認めて謝罪した上で、遺族側と対応を話し合った結果、賠償金として2800万円を支払うことを決め、今月17日から始まる県議会に、関係する議案を提案することにしています。
県立広島病院の大濱紘三院長は、「このような結果になり残念だ。医療行為における確認作業の徹底など、再発防止策の強化に努めていきたい」とコメントしています。