岡山放送局

2008年9月12日 19時5分更新

セアカコケグモ駆除


今月に入って、岡山県倉敷市の水島港で、熱帯地方に生息する毒グモのセアカゴケグモが相次いで見つかったことから、12日、駆除作業が行われました。

セアカゴケグモはオーストラリアの熱帯地方などに生息し、かまれるとけいれんやおう吐を引き起こす毒グモで、平成7年以降、大阪府や神奈川県の港で見つかっています。

岡山県内でも、ことし4月に倉敷市の水島港で見つかり、県が定期的に調査を行ってきましたが、今月1日と8日に相次いで見つかったことから、12日、県の職員や駆除業者らが駆除作業を行いました。

作業では、岸壁に積まれた幅およそ6メートルのコンテナをクレーンで持ち上げて調べたところ、コンテナの底のすき間にセアカゴケグモの巣が作られているのがわかり、体長2センチほどのメス1匹と卵のう2個が見つかりました。

このため、県の職員がクモを殺虫剤で駆除しました。

また、卵のうには通常、500個ほどの卵が入っているということで、ガスバーナーで焼いて処分していました。

作業にあたった県水島港湾事務所の松田康さんは、「今後、港にある会社にも協力を求めて見つけたら県に通報するよう、呼びかけていきたい」と話していました。