仙台社会保険病院 公的存続目指し守る会発足

 社会保険庁が保有する仙台社会保険病院(仙台市青葉区)を公的な医療機関として存続させることを目指し、病院周辺の町内会などが「仙台社会保険病院を公的な病院として守る会」(中沢幸男代表世話人)を発足させた。

 三本松、梅田町両町内会と患者組織「腎友会」、職員組合の健康保険病院労組仙台支部の代表らが参加。署名活動などを通じ、厚生労働省などに働き掛ける。

 社保庁廃止に伴い政府は、全国の社会保険病院と厚生年金病院を10月、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」にいったん譲渡し、整理機構が解散する2010年9月までに、「受け皿」となる売却先を検討する方針とされる。

 守る会は、政府に代わって10月から健康保険の保険者になる「全国健康保険協会」が新たな病院の保有者になるよう主張している。守る会事務局は「このままでは近い将来、民間病院になるのは確実。民間になると、腎臓病治療で権威のある仙台社会保険病院の診療体制が、今のまま維持されるか不安だ」と訴えている。
2008年09月13日土曜日

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