2008年9月12日 19時5分更新
食用に使えない輸入米などが不正に転売され、関西の高齢者施設などの給食用として流通した問題で、岡山県内の高齢者施設では、給食を提供する業者に食材の安全性を確認するなど対応に追われました。
この問題は、加工米の販売を行っている大阪の「三笠フーズ」が、基準を越えた農薬の見つかった輸入米などを、工業用ののりの原料に使う目的で国から購入しながら食用に転売していたもので、関西の病院や高齢者施設などの給食用として流通していたことが明らかになっています。
この問題を受けて、県内の高齢者施設でも、給食に使われたモチ米などの食材が安全かどうか業者に問い合わせるなど、今朝から対応に追われました。
このうち、岡山市福富東の高齢者福祉施設「うららか」では、給食会社に問い合わせたところ、社員が直接施設を訪れ、「流通経路を調べた結果、食材は安全である」と施設の職員に文書を使って説明したほか、念のため当面の間はもち米を提供しないと述べたと言うことです。
「うららか」の埋橋信行施設長は、「今朝、自分の施設の食事が安全だと確認できたため、ほっとしました。ただ、ほかにも問題が出てくるのではないかという不安はあるので、食事の安全確認を徹底させて入所者の安全を確保していきたいです。」と話していました。