この就職面接会は倉敷市と倉敷地区三つの雇用開発協会が主催して平成4年度から開催しています。会場には倉敷市内に事業所のある企業29社がブースを並べ、訪れた学生らが履歴書を手に面接に臨んでいました。近年は「団塊の世代」の定年退職による人手不足などが原因で、学生側優位の「就職売り手市場」となっています。今年7月末現在の岡山県の有効求人倍率は1・23倍と全国平均を大きく上回っています。原油高騰による先行き不安などにより、去年の同じ時期に比べると求人数は減っているものの、製造業などは依然、好調を維持しています。今年初めて参加するという企業の担当者は、「技術の後継のため、いい人材を確保したいが、待っていたのでは来てくれない」と、一方で、学生側も「なかなか希望にあった求人がない」と漏らしていました。
今年度からスタートした国の職業能力・資格証明制度「ジョブ・カード制度」事業を受け、岡山県では、岡山商工会議所に「地域ジョブ・カードセンター」を設置するとともに、倉敷・津山の二つの商工会議所にサポートセンターを開設しました。ジョブ・カード制度の目的は、フリーターや子育てを終えた女性など正社員の経験が少ない人を対象に企業実習と職業訓練講座を通して職業能力を向上させ、正規雇用への道を開くことです。岡山県では、今後5年間で1万4750人のジョブ・カード取得者を見込んでいます。学識経験者や、職業訓練機関などでつくる地域ジョブ・カードセンター倉敷連絡会の第一回の会議では、制度の普及活動をはじめ、職業能力形成プログラムの活用促進を図ることなどを話し合いました。なお、来月10日には、企業を対象にした「職業能力形成システム普及促進フェア」が13時半から倉敷商工会議所で開かれることになっています。
平成18年度から文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の選定を受けている倉敷芸術科学大学では、産学官民の連携のもと「まちなかきゃんぱす」をはじめ倉敷チボリ公園内の店舗経営、大原美術館のチルドレンズ・アート・ミュージアムなど20におよぶ実践プロジェクトを展開しています。大学の教職員や一般を対象に開かれたオープンセミナーでは、2年間にわたって取り組んできたキャリア教育の実践報告のあと基調講演が行われました。基調講演は三重大学共通教育センターの宮崎冴子特任教授を講師が、キャリア教育の必要性は、300万人ともいわれるわが国の若年層に見られるニートやフリーター、早期離職者の問題を解決するためにあるとし、キャリア教育の意義や実践方法について示しました。
「コードM」は玉野市八浜町出身の藤原さんが、ライブ活動を行う際に集まったミュージシャンの総称です。今月22日に岡山市のルネスホールでライブを開くことが決まっており、藤原さんたちはそのPRのために故郷玉野市で初の里帰りコンサートを開きました。「コードM」の音楽はピアノと琴、チェロとパーカッションという様々な楽器が織り成す和洋折衷のサウンドが一番の特徴です。サッカーワールドカップの公式晩餐会の場で演奏するなど国内外で高い評価を受けています。きょうのコンサートではオリジナル曲を含む4曲を演奏し、独特の音色を響かせ、市役所を訪れた聴衆を魅了していました。9月22日のコンサートチケットは玉野市役所3階の生涯学習課でも取り扱っているほか、各種プレイガイドで発売中です。秋の夜長を楽しむ地元アーティストのコンサートに是非お出かけください。
贈呈式には山陰合同銀行の皆廣繁夫常務と来原明宏倉敷支店長など4人が出席し、車イス2台の目録を手渡しました。倉敷市社会福祉協議会の松尾忠昭会長は「有効に使わせていただきます」とお礼を述べ、感謝状を贈りました。山陰合同銀行では「一粒の麦の会」という会を作り従業員が賞与の一部を募金し、地域の福祉向上に役立てています。これまでに622の福祉施設などに車イスや薄型テレビを寄付しています。