お盆に中学校の同級会があり、恩師、友人と旧交を温めてきた。いいおじさん、おばさん(失礼)が、昔のあだ名で呼び合った。恩師は教職を退いて何年にもなるが、私たちには昔も今も「先生」。敬愛の思いは変わらない。
「先生」。人生で、そう呼べる相手は限られる。教師はもちろんだが、広辞苑には「師事する人」「医師、弁護士など指導的立場にある人」の敬称とも。
自民党総裁選の公開討論会で、対立候補を「先生」「先生」と呼ぶ候補がいた。政治の世界によくある光景だ。広辞苑にはこんな意味も載っていた。「他人を親しみ、またはからかって呼ぶ称」。まさかねえ。