来年度、医師臨床研修を希望する医学生と研修病院の組み合わせを決める「医師臨床研修マッチング」の中間発表が12日に行われた。県内13の研修病院(申請中の西北中央病院を含む)のうち、第一希望者が最も多かったのは弘前大学医学部付属病院の12人。ただ県内全病院の第一希望者の合計は49人で、昨年の中間発表時の61人に比べて12人も少なく、10月16日のマッチング最終結果が注目される。
 医師臨床研修マッチングは研修希望者、研修病院双方が登録し、コンピューターで組み合わせを決める仕組み。中間発表は9月11日時点で、各病院の研修プログラムを第一希望としている参加者の数を公表する。
 全体での12人減について、県は今回主な参加者となる2003年度の医学部入学生は県内出身者数が最も少ない年で、その影響があると分析。一方、「苦戦していた津軽地域がトータルでは数を増やしている」とプラス材料も指摘した。
 八つのプログラムで合計40人を募集する弘前大学医学部付属病院が県内では最も多い12人となり、前年の8人を上回る好調なスタート。初参加の西北中央病院が1人(募集定員3人)、前年希望者がなかった弘前市立病院も1人(同4人)。健生病院は4人(同10人)、黒石病院は2人(同4人)と、ほぼ前年並みだった。
 国立病院機構弘前病院は昨年に引き続き希望者がなく、苦戦しているが、今年度は研修プログラムを一新するなど工夫している。八戸市立市民病院は前年中間の14人に対し、今回は7人(募集定員17人)。むつ総合病院も同12人から今回は6人(同8人)と現時点で半減した。このほか、県立中央病院は6人(同9人)、十和田市立市民病院は4人(同4人)青森市民病院は4人(同5人)、八戸赤十字病院は1人(同4人)青森労災病院が1人(同3人)となった。
 県医療薬務課は「最終決定まではまだ時間があるので、各病院の一層の取り組みで昨年並みの結果を期待している」と述べた。