島原病院など県立2病院と離島9病院の運営を一部事務組合「県病院企業団」に移行させる県の再編案について、県議会の民主、社民党系会派「改革21」がこのほど、島原市で地元の声を聞く公聴会を開いた。
約280人が参加。改革21は企業団設立には反対していないが、「病院の統合ありきで住民の声が吸い上げられていない」(橋本希俊(きとし)県議)との立場から五島市などで公聴会を重ねてきた。
参加者からは「メリット、デメリットが分からない」「医師不足解消につながるのか」などの質問が出た。改革21の県議は「デメリットは離島の方に出るかも」「医師不足解消につながるとは考えにくい。長崎大学医学部だけに頼らないよう(奨学金など)県単独の仕組みを充実させることが大事」などと答えていた。
改革21は意見や参加者のアンケート回答を集約し、来年度予算に反映させる考え。
毎日新聞 2008年9月12日 地方版