10月1日からJR陸羽東線に登場する新型リゾート列車「みのり」が、福島県郡山市のJR東日本郡山総合車両センターで公開された。車両の前面は「伊達兜(かぶと)」をイメージした精悍(せいかん)なデザインとなった。
新車両は「キハ40タイプ」のディーゼル気動車を改造し、外観は日本の伝統色の深緋色(こきひいろ)と黒を基調とし、稲穂を表現する金色のラインを入れた。3両編成の客室は木目柄と暖色系の内装で落ち着いた雰囲気を作り、大きい窓に座席の間隔を広げるなど、くつろげる設計とした。また、段差のない床や自動ドア、車椅子対応の洋式トイレなど身障者らに配慮している。土、日曜は仙台-新庄間、平日は小牛田-新庄間を1日1往復する。
3日に落成式があり、沿線自治体を代表し、大崎市の伊藤康志市長が「地震の風評被害で観光客が減少したが、次第に元気を取り戻しつつある。豪華な列車で、全国から多くの人を招きたい」とあいさつした。
上野駅でも14、15の両日、一般公開される予定。【坂本智尚】
毎日新聞 2008年9月10日 地方版