東国原知事は、入札予定価格の公表時期について、10月から、試験的に、一部、事後公表に変更する考えを明らかにしました。(東国原知事)「来月から予定価格の事後公表を試行することといたしました」東国原知事は、12日開会した9月定例県議会で、このように述べ、県発注の公共工事について、入札予定価格の公表時期を、現在の「事前公表」から、「事後公表」へと、試験的に見直す考えを明らかにしました。予定価格を入札後に公表することで、最低制限価格が推測しにくくなり、同じ額での入札が減るメリットがある一方、不正によって、事前に価格が漏れる可能性があるという、デメリットも指摘されています。(東国原知事)「現場の方の意見を調査しながら、業者関係各位、議会の方たちの意見を参考にしながら、どういう方策がベストなのかを考えた時にそういうことになった」9月県議会は、10月3日まで開かれ、約20億円の公共事業費を含む一般会計補正予算案など、17の議案が審議されます。
汚染米の問題です。宮崎市内の食材卸業者が、菓子製造業者約50社に米粉を卸していたことが分かり、回収作業が進められています。宮崎農政事務所によりますと、県内では、熊本の米穀販売会社を通じて、都城市の井之上製粉から宮崎市内のもち製造業者1社に、また、熊本県の製粉業者から、宮崎市の食材卸業者1社に、汚染米が流通していました。このうち、宮崎市の食材卸業者は、今年3月から9月初めにかけて、汚染米が混入した疑いのある米粉3トンを購入し、米粉として加工して、県内の菓子製造業者約50社に卸していました。問題となった米粉や、米粉を使った商品は、問題発覚後、食材卸業者が自主的に回収を進め、現在、8割程度回収されています。
県の官製談合事件で、前知事、安藤忠恕被告の被告人質問が始まりました。証言台に立った安藤被告は、改めて、起訴事実を全面的に否認しました。前知事、安藤被告は、東京のヤマト設計に、県発注の設計業務を受注させようと、部下に「天の声」を出して、業者に談合させたとして、競売入札妨害など3つの罪に問われています。宮崎地裁で開かれた12日の公判で、安藤被告は、自身の裁判では、初公判以来、約1年2か月ぶりに証言台に立ち、弁護側からの尋問にはっきりとした口調で答えました。安藤被告は、初公判の罪状認否同様、改めて、起訴事実を全面的に否認しました。また、安藤被告は、県知事選挙に立候補するに至った経緯や、元国会議員秘書から、選挙についてのアドバイスをもらうようになった、経緯などについて証言しました。
延岡市で親子2人が死傷した、連続放火事件です。殺人や放火などの罪に問われている男に対し、検察側は、無期懲役を求刑しました。起訴されているのは、延岡市永池町の無職、児嶋清二被告39歳です。起訴状によりますと、児嶋被告は、去年4月、延岡市上大瀬町の自営業、甲斐志郎さん、当時41歳の自宅にライターで火をつけ、甲斐さんを殺害した他、一緒に住んでいた母親にもやけどを負わせたなどとして、殺人や放火などの罪に問われています。宮崎地裁延岡支部で開かれた、12日の論告求刑公判で、検察側は、「確定的な殺意があった」と改めて指摘、「犯行は極めて悪質である」などとして、児嶋被告に、無期懲役を求刑しました。このあと、最終弁論が行われ、弁護側は、「児嶋被告には、放火することで死ぬかもしれないという未必の殺意しかなく、確定的な殺意はない」などとして、減刑を求めました。
北京オリンピック、競泳で銅メダルを獲得した松田丈志選手は、地元での祝賀会、そして、13日から始まる大分国体にと、大忙しです。延岡市で開かれた11日夜の祝賀会、後援会関係者や市民約150人が、松田選手と久世コーチを、祝福しました。(松田丈志選手)「延岡や宮崎のたくさんの方々の応援が、背中を押してくれたんじゃないかと思っている。さらに大きな喜びがロンドン(五輪)で味わえたらいいなと今は思っている」また、松田選手は、延岡市から贈られた「市民栄誉賞」の功労金100万円を、地元の東海スイミングクラブに全額寄付しました。松田選手は、13日、大分国体・水泳競技の400メートル自由形に出場することになっています。
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