欧州最大の農薬消費国、10年で農薬使用量を50%削減

新華社パリ(フランス):フランス政府は10日、2018年までに全国の殺虫剤使用量を現在の半分にすると発表した。政府発表の公報によると、この計画はミシェル・バルニエ農業相が10日、閣僚会議で提出した一連の計画の1つ。今後10年間で殺虫剤の使用量を50%削減するほか、政府は殺虫剤の使用指数を制定し、面積あたりの使用量を規定するという。
また、安全性が不確かな農薬30種類についても、年内に市場から排除する予定だ。農業省は2009年より全国に農薬モデル基地を3000ヶ所設置し、さらに2010年からは殺虫剤の使用に資格制度を設ける。農業従事者は農薬使用に関する一定の常識を理解し、試験に合格しなければ資格証はもらえない。
環境保護団体はこの計画を歓迎し、「この取り組みは農薬汚染を無くす効果的な試み」と評価した。しかし、農家にとっては50%という目標は厳しく、フランス農業の発展にマイナス影響を及ぼしかねないと危惧する。
フランスはヨーロッパ最大の農薬消費国だ。2008年4月末、政府は一連の環境保護に関する法案の草案を作成、「エコ」農業の発展に注力し、2020年までにエコ農業の比率を農業全体の2%から20%まで引き上げたいとしている。
【翻訳編集:JCBB(M.T)/G-SEARCH】