番組概要

 未来に存在するタイムスクープ社。タイムワープ技術を駆使し、あらゆる時代に時空ジャーナリストを派遣。人間の営みを映像で記録アーカイブしている。その会社に所属する沢嶋雄一は「タイム・スクープハンター」として活躍。今回、沢嶋は江戸時代の加賀藩へ飛んだ。
 元禄六年(1693年)6月1日(現在の7月)。山深い獣道を四人の若者が交代でカゴを担ぎ走っている。
その姿を追いかけていくタイムスクープハンターの沢嶋雄一。手には小型高性能カメラ、映像が揺れる。
江戸時代、加賀藩は、旧暦の6月になると、氷室から氷を取り出し、江戸の将軍家に献上物として氷を運んでいた。献上氷は人足を交代しながら、夜も松明を持ち、昼夜を徹して江戸へ運ばれていた。

 金沢から江戸まで約500キロの道のり。普通の旅では10日かかるところを、わずか5日で運んでいた。
出発時重さ60キロあった氷も、江戸に到着したときはわずかに500グラムほどになっていた。まさに解けていく氷との時間との戦い。そのため、彼らは、人が通らないような山に分け入り、最短ルートを選択していた。だが、危険も多かった。さらに、将軍家への献上という非常にデリケートな仕事だから、プレッシャーも尋常でなかった。四人はそのストレスから、いがみあったり、喧嘩したりの連続。カメラはそんなリアルな当時の若者の姿をつぶさに捉えていく。時折、挿入される沢嶋のレポート。
 やがて、予想外のアクシデントが彼らを襲う。山賊に襲われたのだ。負傷者も出て、パニックになる若者たち。氷の運搬を続行するか中断するか瀬戸際に立たされてしまう。その時の緊迫感ある状況が沢嶋のスクープとして紹介されていく。


出演

沢嶋雄一役:要 潤(かなめ じゅん)


CHECK THE POINT


制作時の苦労話、こぼれ話