民主党の小沢一郎代表は、12日に発表した次期衆院選1次公認で、自身を岩手4区の候補者に正式決定するのを見送った。小沢氏の立候補先に関してはこれまでも太田昭宏公明党代表の地元・東京12区への「国替え」説が流れたことがあり、再び憶測が広がりそうだ。
小沢氏は「おれの所は空けて、どういうふうにも動ける態勢にしておいてほしい」と選対幹部に指示したという。鳩山由紀夫幹事長は12日の記者会見で「現在空白の中で相手がそれなりの方の選挙区に、背水の陣を敷く小沢代表の思いを象徴する形で決定するのではないか」との見方を示した。
民主党が公認内定を出していない大物議員の選挙区としては、小泉純一郎元首相の神奈川11区、安倍晋三前首相の山口4区、福田康夫首相の群馬4区などがある。【田中成之】
毎日新聞 2008年9月12日 20時37分(最終更新 9月12日 21時07分)