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「陸山会」購入の不動産売却進む 小沢氏、身辺整理か? (1/3ページ)
次期衆院選の結果次第で首相の座に就く可能性がある民主党の小沢一郎代表は、自民党から“疑惑”を追及されていた約10億円分もの不動産の処分を進めており、「首相に就任したときのために身辺をきれいにしようとしている」(ベテラン秘書)との観測も出ている。また、小沢氏自身の政治団体や関係団体の保有資産は繰越金と不動産だけで計30億円以上に上り、その富裕さが際立っている。
■売却と譲渡
収支報告書や不動産登記簿によると、小沢氏の資金管理団体である「陸山会」が購入した12件の不動産のうち、東京・赤坂のマンション一室が昨年11月に1300万円で都内の建設会社に売却された。東京・麹町のマンションの一室も今年5月、小沢氏が理事を務める財団法人に譲渡。他の物件も東京・南青山のマンションを除き、設定されていた根抵当権が抹消されており、売却のための手続きが進んでいるようだ。
小沢事務所は、「根抵当権の解除は(金融機関から借りた購入資金の)ローンが終わったことが要因だが、法律(不動産所有を禁じる改正政治資金規正法)の趣旨にのっとり、処分を進める方針に変わりはない。不動産は現在も政治活動に使用しているため、今後は使用状況に応じて、可能な範囲で処分を進める」と説明している。