大麻問題で日本相撲協会を解雇されたロシア出身の元幕内・白露山(26)が9日、処分を不服として兄の元幕内・露鵬(28)とともに再発防止検討委員会の委員を民事提訴する意思を明かした。6月のロサンゼルス巡業で大麻の吸引を白状したことが発覚したが、開き直りとも言える最後の悪あがきで徹底抗戦する。
解雇の厳罰に、白露山は一気にまくしたてた。「なんでやめなきゃならないのか全然、分からない」理事会前日の7日に、解雇なら提訴を打ち出していた通り「絶対に訴える」と民事提訴する意思を明かした。
提訴は「露鵬と相談しながらやる」と断言。名誉棄損と不当解雇を問いたいという。2日の抜き打ち尿検査で再発防止検討委員会(再防委)から検査前に実名を出された上、任意同行ながら警察に連行されたかのような形となり、著しくプライバシーを侵害された。「協会は訴えない。再発委員の何人かになる」と再防委と全面対決する覚悟だ。
ただ、状況は苦しい。精密検査で極めて高い濃度の陽性反応が8日に判明。2日には、兄の露鵬がロサンゼルス巡業で大麻を吸引していたことを白状しながら再防委の親方衆へ「師匠には言わないでください」と依頼し、表では「吸ってない」と大ウソを貫いた。この日もロスでの吸引に関して「話してない。聞いてない。言ってない」と何度もまくしたて、完全に開き直っていた。
この日未明、露鵬は師匠の大嶽親方(元関脇・貴闘力)の見送りもなく、4年間過ごした部屋を去った。大嶽親方は「解雇になったから、協会でも部屋の人間でもないので何も言えない」と突き放した。白露山は相撲界からの決別を表すかのように、まげをほどきTシャツに短パン姿で午後1時過ぎに北の湖部屋を出た。北の湖親方からは「次の人生を頑張れ」と声をかけられたという。
解雇されたロシア人兄弟が打ち出した提訴という最後の悪あがき。再防委の伊勢ノ海委員長(元関脇・藤ノ川)は「再防委を訴えるということは協会を訴えることになる」とけん制していた。