日本国外でパソコンを購入した場合など、日本語版以外のWindowsXP上で日本語を扱いたい場合があります。
しかし標準状態では、ロケーション設定の項目に「日本」「日本語」という項目が無いので、そのままでは設定することができません。
このページでは英語版WindowsXPを例にして、設定方法を紹介します。
※すでに設定済みのパソコンの画面をスクリーンキャプチャーしたため、実際の設定画面とは若干ながら異なる箇所があります。ご了承ください。
以後の操作中、必要に応じて再起動が要求されますので、指示に従って再起動してください。
まずは日本語関連のソフトウェア類(日本語言語パック)をWindowsXPにインストールさせます。
これには方法が2つあり
・インターネットエクスプローラーで日本語の含まれるページを表示させる
・「ロケーションと言語の設定」->「言語」の中にある、「東アジア言語をインストールする」を選択する
のいずれかで行えます。
前者は、日本語の含まれるページを表示させようとするとポップアップが出るはずなので、日本語言語パック(日本語のサポート)をインストールさせてください。
このときに表示させるページですが、大手検索サイトの日本向けページであればほぼ確実に大丈夫だと思います。
後者は、ハングルや中国語なども含めた東アジア地域の言語パックを、まとめてインストールさせるオプションです。
使わない国の言語パックもインストールされてしまいますが、オフライン環境でも設定可能です。
日本語言語パックのインストールが終わったら、「ロケーションと言語の設定」を開いて、画面表示の基本フォーマットとロケーションの各項目で「日本」「日本語」を選択します。
この設定を行うと、日本語のファイル名等が表示できるようになるはずです。
次は日本語入力が行えるように設定します。
「ロケーションと言語の設定」->「言語」->「詳細」と選択して、「テキストサービスと入力する言語の設定」を呼び出します。
「テキストサービスと入力する言語の設定」内の「追加」を選択して、「追加する入力言語」を呼び出します。
「入力言語」に「日本語」を選択します。
下段は自動的に日本語になるはずです。
「テキストサービスと入力する言語の設定」に戻りますので、「標準の入力言語」の設定を「日本語」に設定してください。
このとき「スタンダードインプット」と「ナチュラルインプット」の2種類がありますが、日本語入力自体はどちらでも行えますので好みの方を選択すればよいと思います。
次に「キー設定」を選択して、設定の確認と変更を行います。
日本語版とはCaps Lockなどが若干異なりますので、確認することを強くお勧めします。
ここでは、Caps Lockや入力する言語を切り替えるキーボードショートカット(ホットキー)の設定の確認と変更を行います。
まずCaps Lockですが、英語版の場合はCaps Lockを有効にするにはCaps
Lockキーを単独で押すのに対し、解除方法に2つの選択肢(Caps
LockキーかShiftキーか)があるため、好みの方に設定します。
※日本語版とはCaps Lockキー単独押しとShift+Caps
Lockの組み合わせの機能が逆転しています。
次にホットキーの設定です。
「入力可能な言語間」と「入力可能な各言語」への切り替えを行うアクションが登録されていますので、設定を変更したいアクションを選択してから「キー割り当ての変更」で変更します。
ただし、使用可能なパターンが決まっていますので、その中から選ぶ形になります。
この画面例では、入力する言語間の切り替えと入力言語を英語に切り替える設定を無効にしてありますが、これは自分がうっかり操作してしまって困ったために解除したからです。
なお、この状態であれば入力言語を日本語に切り替える設定は解除してもかまわないのですが、そのままになっています。
以上で設定は終わりです。
メモ帳(notepad.exe)などの適当なソフトを起動して、一通り日本語入力が行えることを確認してください。
日本語入力の有効/無効の切り替えは、ALT+~の組み合わせで行います。
以上で設定に関する説明は終わりですが、注意すべき点や補足があります。
注意すべき点ですが、『キーボードレイアウトが「日本語」になっていても「日本語106キー配列」を意味しているのではない』ということです。
各国語版のキー配列の影響を受けるとは思いますが、いずれも日本語版で言う「英字101キー配列」相当になると思われます。
補足は、日本語IMEの「スタンダードインプット」と「ナチュラルインプット」の違いです。
「スタンダードインプット」は、操作方法などがMS-IME98/2000と基本的に同じもので、ほぼ全てのソフトウェアで使用することができます。
一方「ナチュラルインプット」は、WindowsXPやMS-OfficeXPなどの日本語IME2002から増えたもので、MS-OfficeXPなどの対応ソフトウェア上でしか使用できません。(非対応ソフトウェア上では一時的に「スタンダードインプット相当」に切り替わります)
どちらを選択しても日本語の入力は行えますが、両者には操作方法に違いがありますので、使いやすい方を選んでいただければよいと思います。
また、ATOKなどのMS社製以外の日本語入力用かな漢字変換ソフト類が使えるかどうかですが、自分は試したことが無いのでわかりません。
各ソフトの製造元も日本語版以外へのインストールをサポートしていませんので、やめておいたほうが良いと思います。
(理論上は、日本語言語パックがインストールされていれば大丈夫なはずですが、、、)