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2008年9月11日(木) 19:15 |
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浅口市の国立天文台で惑星7個を発見
岡山県浅口市にある国立天文台で、巨星と呼ばれる星の周囲を回る惑星を今年に入って7個発見していたことが分かりました。この数は、1つの観測所の発見数としては世界でも群を抜いてトップです。
巨星の周りを回る惑星を次々に見つけているのは、浅口市の竹林寺山にある国立天文台の188cm反射望遠鏡です。 国立天文台と東京工業大学などで作る研究グループは、この望遠鏡に星から出る赤外線を分析する装置を取り付け、巨星の回転速度を調べました。巨星が惑星を持っていると惑星の重力で回転がふらつくため、そのふらつき方で惑星の大きさと距離が分かるというものです。 グループでは観測を始めてからすでに3つの惑星を見つけていましたが、今年に入ってさらに解析が進み、アンドロメダ座の14番星をはじめ、全天の7つの巨星に惑星が回っているのが新たに分かったものです。見つかった惑星は、いずれも木星の1.6倍から20倍近くも大きなガス惑星と呼ばれる天体でした。 研究グループの佐藤代表は「太陽みたいな星の周りで見つかっている惑星と、今回、巨星の周りで見つかった惑星の性質を比較することによって、星の周りにどういう円盤があって、どういう惑星が出来やすいか、惑星形成についての理解が深まると考えられる。」と言います。 巨星の周りを回る惑星は世界でもまだ20個しか見つかっておらず、その半分を浅口市の188cm望遠鏡で見つけたことになります。 また、見つかった惑星は全て恒星からかなり離れたところを回っているため、巨星ではなぜ近くに惑星が無いのかなど、新たな謎も浮かび上がってきました。
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