岡山放送局

2008年9月11日 20時10分更新

食の安全シンポジウム


食品に関する安全性が脅かされる事件が全国各地で相次ぐ中、食の安全や安心を考えるシンポジウムが11日、岡山市で開かれました。

このシンポジウムは、食品の生産や流通などについて研究を行っている企業のグループが開いたもので、会場の岡山市のホテルには、食品メーカーの品質管理の担当者などおよそ130人が参加しました。

シンポジウムでは、生活協同組合おかやまコープの品質管理室の赤澤佳世子室長が、中国製の冷凍ギョーザに殺虫剤の成分が混入していた事件での教訓をもとに講演を行いました。

この中で赤澤室長は「事件が明るみに出る前の段階で、商品から異臭がするなどの情報が客から寄せられたにもかかわらず、見逃してしまうなど、色々な問題点あった」と述べました。

その上で事件の教訓を生かし、客からのクレームを受け付けるカードを分かりやすいものに改良し、情報を従業員が共有するようにしたことや、自社ブランドの製品については、農薬や微生物の検査を強化したことなどを紹介しました。

参加者は、各地で食品の安全性を脅かす事件が多発しているだけに、メモを取るなどして熱心に話を聞いていました。