岡山放送局

2008年9月11日 20時10分更新

財政再建へ県税を確実に徴収


9月定例岡山県議会は、11日から各会派による代表質問が始まりました。
石井知事は危機的な県の財政を立て直すため、滞納されている県税を確実に徴収することで、20億円の増収につなげたいという考えを明らかにしました。

代表質問初日の11日は、自民党の戸室敦雄議員が質問に立ち、県の財政を立て直すためどう歳入を増やしていくのか、県の考え方をただしました。

これに対して石井知事は「県税の収入率98%以上が達成できれば20億円の効果が見込める」と述べ、自動車税や法人事業税などの県税を確実に徴収することで、増収につなげたいという考えを示しました。

県税の収入率は現在、97.3%ですが、県は今後、納税に応じない人に対して不動産物件を差し押さえて競売にかけるなど、法的な措置に踏み切るとしています。

また、午後からは民主・県民クラブの一井暁子議員が質問に立ち、県が教職員の給与カットの方針を示したことで、教員を目指す若者が減っている現状などについてただしました。

これに対して門野教育長は「給与カットをすればさらに希望者が減少することも懸念されるが、ホームページによる広報や大学での説明会などを通して確保に努めたい」と述べ、教育の質の低下につながらないよう配慮したいという考えを示しました。