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【栃木】『借金返済で楽な方に』 偽装表示の社長が謝罪2008年9月11日
中国産のタケノコを国産と偽装して出荷していた「凍頂物産」(さくら市喜連川)の森田稔社長(61)は十日、同社で取材に応じ「借金を返すため楽な方に流れてしまった。消費者を裏切ってしまい申し訳ない」と神妙な表情で謝罪した。 森田社長によると、「タケノコの水煮」を同社に製造委託していた「丸共物産」(大阪市)東京支店とは二十年来の付き合い。これまでは中国産と表示して製造、出荷していたが、〇六年七月ごろ、同支店の幹部から「中国産の食品では売れない。お互い売り上げを伸ばさなければ」と偽装の“要請”を受けた。同社は当時、経営難などで多額の借金があったため承諾。当初は一部の商品だけだったが、徐々に中国産原材料の比率が上がっていったという。 「もし偽装しなければ倒産していた。だが悪いことだと分かっていたから後ろめたく、いつ露見するかと毎日落ち着かなかった」と声を落とした。 (小倉貞俊)
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